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まだ続きそうだが  NO 3459

昨年の今日は函館から空路で羽田に着き、孫達と「七五三」祝いの食事をしていたが、豪雨だったのを憶えている。

その日に宿泊したホテルで驚くことがあった。次の日のことだった。一階のレストランに行ったら、ロビーフロアに礼装姿の人達がいっぱいいる。しばらくすると「**家様、**家様のご結婚披露宴のご準備が整いました。**の間にお入りくださいませ」と館内放送があり多くの人達が動き始めたのだが、まだ半分ぐらいの人達がそのままだった。

それから5分ほど経った頃、聞こえた館内放送で信じられない事実を知った。「**様の七五三お祝いのお席、ご準備が整いましたので**の間へお入りくださいませ」で、残っていた人全員が立ち上がって行ったのでびっくりした。

ホテルのスタッフから教えて貰って知ることになったが、その地域は昔から日本で一番「七五三」を派手に祝う所だそうで、そう言えば前日に会食をした会場でも「**家様」という看板が並んでいたことを思い出した。

名古屋は結婚式が大変だと聞いたことがあるが、その地その地に独特のしきたりや風習があるようで、お葬式となったら全国の親戚さん達がその地の慣習を持ち寄られることになるので「揉め事」に発展することも少なくない。

そんなところから、我々葬儀社は各地のしきたりや慣習を学んでおくことも大切である。これまでに全国各地で講演を担当させていただいたご仏縁から、地元の同業者の方々から様々なことを学ぶことになったことも有り難く、それは私の人生の無形の財産ともなっている。

相変わらず不適切な食材虚偽問題が続いている。高速道路のサービスエリアにも出て来たし、伊勢海老が売り物の伊勢でも表面化した。品質が信頼されていた日本のブランドが一気に低下したという外国の指摘もあったので残念至極だが、表面だけのホスピタリティでは「おもてなし」の言葉が虚しくなる。

ホテルの総料理長をされていた人や現役の人達と交流があるが、これだけ大事になるとは想像しなかったというのが本音のようだが、現実の背景にコストダウンがあったことは否めないようだ。

東電、JR北海道、みずほ銀行、そして続いて始まった多くのホテルやデパートの謝罪会見はもう見たくない。「恥の文化」だけは大切に考え忘れないようにしたいものである。

晩節を汚さないように  NO 3458

歌手の「島倉千代子さん」の葬儀に関し、「みのもんた氏」がラジオで発言した「カムバックの舞台」問題が物議を呼び、ネットの世界で大炎上していることから会葬を取り止めることを決断されたようだ。

「独り言」のコラムで書いた「貧すりゃ鈍する」をそのまま物語るような羞恥の失言。テレビカメラの前で「胡坐」を掻いていた傲慢さが出てしまったようである。

人は「謙虚」な姿勢に人格を感じ、それを意識する人に品が備わると言われているが、元東京都知事と同じで暴走老人と揶揄されるようではラジオの番組も降格することになるだろう。

一方で、「板東英二氏」の謝罪会見も酷かった。会場の記者達から失笑されるようでは情けない。過去に何度かテレビの番組でご一緒したことがあるが、今回のような「お笑い芸人」的な雰囲気は感じなかったので残念である。

彼の投手としての現役時代の記録は輝いている。「不思議発見」の中でタレント活動されていた頃まではそうでもなかったのだろうが、仕事がなくなって人格に変化が生じたとしたら前述の「みのもんた氏」に伝えたい言葉と同じになってしまう。

「終わり良ければ全て良し」という言葉もあるが、晩節を大切にしていただきたいと願っている。

最近、食事に気を付けている。毎朝野菜を食べ、夕食には「縮緬雑魚」を用意している。
齢を重ねると足腰が弱くなると言われているが、歩けなくなると内臓が弱るので気を付けたい。

出来るだけ歩くようにしており、序に発声練習をしている。「あ~」「え~」なんて小さな声でやっているのだが、擦れ違う人に聞こえないように気を付けている。

大きな声で叫ぶより、小さな声で続ける方が横隔の部分が鍛えられるそう。銭湯の湯に入ってもやっているが、もちろん他のお客さんには聞こえないように配慮している。お蔭で声帯を失っても言葉のコミュニケーションが出来るようになった。変な声だが講演やセミナーの講師を担当しているのだから自分でもびっくりする。

数日前、ある小学校でフリーになったアナウンサーの講演が行われたが、演台に水やお茶の用意がなかったそうで主催者側に疑問を抱いた。

最近はペットボトルという便利なものがあるので自分で持ち込めるので有り難いが、講義中に水分補給をするのも簡単ではないことは体験したら理解出来ること。

昔、ある落語家が枕にしていた話があった。他人に挨拶文を頼んで確認もせずに本番に臨んだら、「ここで水を飲む」とアドバイスされていたことまで読んでしまったそうな。

また、市販されている挨拶集を参考にして原稿を作ったら、本番で先にされた人物が同じ文言なので心臓が止まりそうになったという話も聞き、天は時に悪戯をするようだと思った記憶がある。

一気に冬が  NO 3457

 今日の朝は冷え込んだ。一気に冬に突入した感じだが、あまり温覚を感じない身体でも目の付近で冷たく感じるので寒いことが分かる。

 昨日は東京でも「木枯らし一番」が吹いたそうで、一ヶ月ほど前に30度の日があったことが信じられない。

 全国で「初雪」「初霜」「初氷」のニュースもあったが、北国の最低気温は軒並み氷点下だったので秋を飛び越してしまったようである。

 この時期になると届くのが年賀の欠礼を知らせる葉書。我々団塊世代の親が高齢で亡くなることも多いが、同年代の本人や伴侶が亡くなったことを知って寂しくなることも少なくない。

 フィリピンを襲った台風は史上で最も勢力の強いものだったらしいが、続いて31号が接近中というのだから余りにも気の毒である。

 日本の救援スタッフが現地に到着したそうだが、こんな時に提唱している「病院船」があればと考えてしまう。

 日本の医療設備は世界でもトップクラスだそう。世界のMRI設備の半分が我が国内にあると言うのだから驚きだが、そんな設備が整った病院船は「世界の救急車」的存在として歓迎されるだろうし、「世界の警察」と交戦的に行動しているアメリカより外交的に優れるだろうと期待したい。

その道のプロが語る世界には初めて知ることも多い。テレビの番組で長年パイロットとして活躍された人物の言葉にびっくり。伊丹空港から羽田空港まで30分弱で到着したこともあったそうだ。

 冬の日本列島の上空には新幹線より速いジェット気流が流れており、それに乗れば対地速度が時速1000キロを超えるから可能となるが、当時は速度制限もレーダー感知もなかったから出来たらしく、今では絶対に無理だと仰っていた。

 また、アラスカ周辺で見られるオーロラだが、パイロットにとっては歓迎したくない現象のようで、その理由が磁気嵐で管制塔とのやりとりが出来ないということだった。

 そんな場合、近くを飛ぶ飛行機同士が連絡を取り合った衝突しないように位置確認をされるそうだが、登場している乗客には全く知らない世界の話であった。

祈ることばかり  NO 3456

 誰もが知る言葉に「付和雷同」があるが、最近の一連の食材虚偽問題はまさにそれに尽きるような気がする。

 表面化したら社会的に糾弾される問題や、法に抵触することを「経営者や上司には逆らえない」と受け容れて行動している人達が多いよう。何度か書いた「餌をくれる人に尻尾を振る」ような人は犬的行動で、自分が餌を与える立場には絶対になれないと断言する。

 問題発覚で謝罪するニュース映像を何度も目にしたが、どれも本当に申し訳ないと思っているのだろうかと疑問を抱いたのも事実。その裏側に垣間見えるのは「保身」や「責任逃れ」の本音。言葉の中にそんな雰囲気を感じてしまうのは私だけではないだろう。

 ホテル、デパート、レストランなどで発覚した問題は200件を超えたと言うのだから驚きだが、まだまだ出て来ることは確実と予想する。

「昔からこうだった」「業界の慣習だった」なんて発言も出ていたが、過去に退職した元社員や仕入先から指摘されたケースも少なくなかったし、内部告発から仕方なしに発表したと言われた会社もあった。

 ホテルやデパートの不祥事に「残念です」と嘆いていたお客さんが多いが、まさかと裏切られた心情の方も少なくない筈。こんな問題が外国でどのように見られているかが心配だ。

 これからホテルで披露宴をされたり宿泊や食事で利用される人もいるだろうが、要らぬ猜疑心を抱かせるようになってしまったことは本当に残念なこと。スタッフの中に「だから言ったじゃないの」という昔の歌のフレーズを思い出しながら立腹している人達がいると信じたいし、論語の中に出て来る「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」の一説を書いておこう。

 間違ってしまったらそこから改めることが重要で、改まらなかったら最悪の過ちという意味となるが、自分達の仕事で「プロ」の誇りを捨てたり、「正座」をせずに「胡坐」を掻くと隙間が生じ、取り返しのつかない結果となるのも常識の世界だろう。

 さて、フィリピンを襲った台風の被害は想像を絶するものだった。上陸時に895ヘクトパスカルという気圧も驚きだが、最大瞬間風速90メートルの事実衝撃を受けた。また過去の伊勢湾台風のような高潮の被害が甚大だったよう。多くの人達が犠牲になり、食料や水などの物資援助が急がれるが、道路が寸断されているみたいなのでヘリコプターの活用が重要だろう。

 台風とは改めて恐ろしいと認識した。強風が大嫌いな性格、南に向かって手を合わせ、少しでも早い救援をと祈っている。

老いと病  NO 3455

 午前中に行われていたお葬式に参列。幸いにも雨が上がっていたのでホッとしたが、北国では低気圧の発達で暴風雨や吹雪が予想されているので心配する。

 メモリアルコーナーに金婚式に記念撮影されたご夫婦のお写真があった。ご遺影にも使われたお写真だそうだが、それを拝見しながら自身が果たして金婚式まで存命するのだろうかと考えたが、まずは無理だろうと想像した。

 お釈迦様が説かれた「生老病死」の問題は齢を重ねると切実で、いつまで「この世」に留まっておられるのだろうかと思いながら、余命を費やして重要なことを成し遂げたいと燃えている。

 金婚式で思い出したが、結婚式は「華燭の典」とも言われ、「華」は「花」で女性を表し、「燭」は「ローソク」で男性を表し、どちらも周囲を明るくするもの。そんなご家庭を築かれますようになんて祝辞をしたこともあるが、最近は「華燭」の言葉を耳にすると「過食」と聞こえるように減量に取り組んでいる。

 ちょっと旅をすると体重が増える。その要因はホテルでのバイキング形式の朝食にある。好きな物だけを選択出来るのは嬉しいのだが、すぐに食べ過ぎることになるので困ってしまう。

誰かが読まれた「ダイエット、グラムで減ってキロで増え」という見事な川柳を思い浮かべながらも食してしまうのだからどうにもならない。

 テレビの公共的なCMでユニセフの子供達の飢えについて訴えている。世界には飢えで命を失う子供達がいっぱいいるという現実。そのことを思い浮かべれば食事を残すことも少なくなるだろうし、過食で肥満ということも減るだろう。

 昨日の号で大震災のことに触れたが、今朝も「震度5弱」という大きな地震が発生していた。東北から関東地方は大きな地震が続発しているが、専門家によるとそれらは大震災の余震らしいと分析しており、世界で最も地震の多い我が国の現実をもう一度考える必要があるように思ってしまう。

 一方に原発の国際的セールスをされる首相があれば、一方に反対を唱え出した元首相がおられる。故郷に戻られない被災者や、避難を余儀なくされた原発の被災者の存在を考えたら「ない」方がよいのは当たり前だが、ある日突然「実は」なんて恐ろしいことが公表されることがないことを祈っている。

思い出したこと  NO 3454

 NHKの朝ドラ「あまちゃん」人気からか、三陸の「久慈駅」を訪問される人が多いそう。「あまちゃん」のお婆ちゃん役を演じておられた宮本信子さんの存在が際立っていた。「夏ばっぱ」の愛称で方言をうまく喋っておられたのは彼女ならではのもの。いつも感心しながら観ていた。

 彼女のご主人は誰もが知る「伊丹十三さん」だが、俳優の「津川雅彦さん」が印象に残っている映画監督として「伊丹さん」のことに触れられ、台詞の息つく部分や蹴る缶の転がる方向や転がるイメージまで演出されたそうでびっくりだった。

 そんな「伊丹さん」の作品で「お葬式」という映画があったが、公開されてからしばらくした頃、御堂筋にある「北御堂さん」から電話を頂戴し、「お葬式」の映画をテーマに対談を企画しているので観ておいてくださいと言われた。

 それからすぐに映画館に行ったが、約束した日時に「北御堂さん」に行ったら、対談するメンバーは映画評論家の「浜村淳さん」と漫才師として知られた「人生幸朗さん」の奥様である「生恵幸子さん」であった。

「人生幸朗さん」と言えばボヤキ漫才で一世を風靡した人物。歌詞に文句を言われたり、社会で問題になっていることを採り上げられ、「責任者出て来い」と怒りを表していたのが面白くて人気が高かった。

 最近に続いている食品偽装問題なら、果たして師匠はどのように訴えられただろうか「責任者出て来い」と言われても、責任者が謝罪会見を開いているのだから始末が悪く、きっと別の怒り表現を訴えられたと想像する。

 冒頭で「久慈駅」のことを書いたが、大震災による三陸鉄道北リアス線、山田線、三陸鉄道南リアス線の被害は衝撃的なもの。駅舎が津波で壊滅したり、列車やコンテナが流された画像に驚いたが、何より衝撃だったのは海抜27メートルの駅に津波が押し寄せた事実。それらを知って大地震の後に発生する津波の恐ろしさを再認識した。

 もしも、そんな事実を確認されるなら、「日本鉄道旅行地図帳・東日本大震災の記録」のページをご覧になられたらと紹介申し上げる。

 ネットの中に大震災の時の動画があったが、揺れがこんなに長い時間がと驚き、地震に対する恐怖感が増し、被害者の皆さんに改めて手を合わせた。

音楽のこと  NO 3453

 太平洋上で発生した台風30号が、900ヘクトパスカル以下の猛烈な勢力でフィリピンに上陸。最大瞬間風速で90メートルに近い状況を伝えるニュースに衝撃。地球環境に大きな変化がと心配していたら、東北で竜巻の発生や北海道で台風並みの突風が吹いたニュースもあった。

 札幌にも例年より遅い初雪が降り、郊外にある中山峠で積雪となっている映像も流れていたが、我が大阪は「小春日和」の一日だった。

 しかし、明後日の日曜日は荒れ模様のようで、お葬式に来られる方々のことを心配している。

 テレビのCMに使用されている曲にびっくりすることがある。「威風堂々」が流れることも多いし、ホルストの惑星から「ジュピター」が使われていることも少なくなかった。

 トヨタの車のCMにアンドレ・ギャニオンの「めぐり逢い」が使用されているし、最近ではホンダのオデッセイのCMに懐かしい映画音楽が活用されている。

「ボーンフリー」、自由に生まれると訳して「野生」となるが、映画「野生のエルザ」の主題曲だったので懐かしい思いがした。

 どんな環境にも音楽の持つパワーは際立ち、どこでも不可欠と利用されて来た歴史があるが、それらは映画やドラマの情景に流れるBGMは勿論、列車や電車の中のアナウンスを知らせる役割も担い、劇場の「1ベル」みたいな存在とも言えるだろう。

 葬儀に使用される音楽の歴史は興味深いが、遠い昔、ナレーションのBGMの用いられていたのは尺八。そこから「琴」と「尺八」に進化、やがてクラシックに至った訳だが、葬儀用の音楽を作曲家に依頼すると「暗い」旋律が多く、何度も「優しさ」「慰め」「癒し」をキーワードにとお願いした思い出がある。

 そんな人生の中で一人の女性と出逢い、彼女の感性にシナリオを描いて作曲を依頼して完成したのが「慈曲」で、そのCDが世に出た時の喜びは感慨一入であった。

 彼女とは北海道から九州まで全国各地の仕事でご一緒したが、その演奏秘術は彼女ならではの世界。長さの不明な弔辞のBGMでは途中で作曲をしながらクリアされ、終わりが近い言葉を耳にすると原曲に戻り、奉呈者が席に戻られると同時にエンディングを迎えるのだから天才としか言えないレベルだった。

「独り言」のある高級葬儀のHPには、そんな慈曲の一部が視聴出来るページがあるのでご興味があればどうぞ。

あの日、あの瞬間(とき)  NO 3452

 昨夜、BSテレビで昭和の偉大なスター「石原裕次郎さん」の特集を放送していた。解離性大動脈瘤という大変な病気で、大手術を経て退院された歴史もあるが、彼はスターの中のスターという別格の存在でもあった。

 そんな大スターのことで思い出すのは割烹をやっている友人のこと。彼が常連客から「休みの日は何を」と質問され、横にいた板前の一人が「いつも石原裕次郎さんの歌ばかり歌っていますよ」と答えたら、その人物が突然電話を掛けると言われて「石原裕次郎さん」と話され、「今度大阪に来た時に一緒に来る」と言われて帰られたそうだが、その数日後、本当に「石原裕次郎さん」が奥さん同伴で来店、ご本人の前でアカペラで「夜霧よ今夜も有り難う」を歌うことになったというのだからびっくりである。

 その体験は彼の人生の宝物となっているが、それにしても52才という若さで亡くなられたことは残念である。

 私の青春時代から大スターとなっておられたが、いつの間にか彼の亡くなられた年齢を通り過ぎて現在に至る自分の不思議さに手を合わせてしまう。

 遠い昔に観た映画、また耳にした歌の旋律など、つい昨日のように思い出すことが出来るのも不思議なことだが、そんな出会いが人生アルバムのページになっているようである。

 午前中に行われていたお葬式に参列、3人のお寺様のご読経が心地よい。故人の為人を語るナレーションを聞きながら、お元気な頃のお姿を思い浮かべていた。

メモリアルコーナーに思い出のお写真と共に遺作となった「ちぎり絵」の作品が並んでいたが、「晩年はちぎり絵を・・・」と掲載されていたコメントだが、「ちぎり絵」の鍵カッコが必要だとアドバイスしておいた。

 葬儀が始まってからロビーの受付の所で座っていたら、受付の皆さんから次々に質問があり、常日頃から抱いておられた素朴な疑問の解説のひとときとなった。

 受付の皆さん全員は顔馴染みがありそれぞれにつながりもあるので、最後に「私が逝ったら送ってね」とお願いしておいた。

 ご親戚がご多数なのでマイクロバスが2台も入っている。午後のお葬式には行けなかったが、東に向かって手を合わせた。

明日は立冬  NO 3451

 今日「水曜日」は「まぐまぐ」メールマガジンの発信日。昔のびっくりしたお葬式と最近に問題になっている「故人情報」ならぬ「個人情報」について書いておいた。

 日頃の行動で大変なことに気付いていない事実もある。そんなケースについて触れた訳だが、問題になってからでは遅いので是非お考えいただきたいテーマである。

「まぐまぐ」メールマガジンは有料なので恐縮だが、ご興味があれば「久世目線」からお申し込みを。

 知人のお身内でご不幸があり、お通夜に行って来た。ご導師は他府県からご来臨だが、その地の慣習との異なりがあるので要注意。担当責任者にアドバイスをしておいた。

 何軒もお通夜が重なっているが、ご逝去された時間が近いのは不思議である。昔から朝方のご逝去があると数件続き、深夜のご逝去だと数軒同じ時間帯なのでびっくりするが、人の世とは何か不思議な引力みたいなものが存在するのだろうか。

 随分昔の話だが、親戚の一人の臨終に立ち会った時のこと。京都大学医学部出身の知られる医師だったが、看護師さんに「暦で潮の満ち引きを調べて来てくれ」と命じられたのでびっくりした。

 先人達は、月の引力に関して満潮と干潮を意識される慣習があり、誕生と臨終はそれらに影響されるという考え方があったよう。

 現代社会になってそんな非科学的な発想は気にされなくなったが、時折にそんな言葉を耳にすることもある。

「壁に耳あり障子に目あり」なんて諺があるが、アメリカ政府の国家ぐるみの盗聴問題にはびっくり。各国にある大使館や領事館が舞台になっていたみたいだが、メールやネットまで情報把握されていた報道に衝撃を受けた。

 他国の大統領や首相の携帯電話まで盗聴の対象になっていた事実は驚きだが、日本の政界や財界も筒抜けになっていたようで、TPP問題に影響が及ぶと想像する。

 お通夜の最中に折悪しく雨が降って来た。明日は降らないように願っている。

次々に  NO 3450

 どんな分野にも「評論家」という存在があるようだ。世界の何処かで内戦や戦争が起きると「軍事評論家」が登場するし、飛行機の事故が発生すると「航空評論家」と言われる人達が出て来る。

 今、社会はホテル業界の食材偽装問題で騒がしいが、「ホテル評論家」という人物が登場、「おもてなしの観点からすると、謝罪会見の内容は酷過ぎる」とコメントされていたが、同感という人達が多いと想像している。

 ミスの発生には原因がある。そのプロセスを追求すれば発見に至るし、そうなれば改善というシナリオが描けるが、一部の立場に「内部的保身」や「外部的責任逃れ」の姿勢があれば、それこそ「火に油」という状況に至り、消火は大変な苦労を強いられることも常識である。

 会見の場で「偽装」ではなく「誤表示」と発言され、記者達から矛盾を追及質問されて絶句している光景を目にしたが、上層部から「何とかうまく乗り越えろ」というような指示があるように見え隠れする。

マスメディアは読者や視聴者に「よくぞ糾弾した」というような話題性のある切り口を求めているもので、調査や取材も半端じゃなく、元従業員から仕入れ先まで取材行動に積極的に取り組み、一時逃れの誤魔化しが発覚すると掲載記事の段や文字数が増えるのは当たり前だし放送時間も長くなり、露出してしまう情報が一気に広まるのも事実である。

 当事者となったホテルには顧問弁護士やコンサルタントの存在もある筈だが、なぜここまで拡大してしまったのかは描いたシナリオが稚拙だったことになるだろう。

 ミスが発生すれば、対象となった被害者の方が納得するように説明することが求められるのは当たり前。今日も髙島屋、大丸松坂屋、東急ホテルズ、京阪ホテルグループ、JR関係のホテルでの発覚のニュースがあったが、一連の報道からメニュー表示の変更をしたケースも少なくないみたいで、そんな一部が指摘され「不適切」と認めた事実もあった。

 専門家から「氷山の一郭」という言葉も出ているが、目先の利益を追求して取り返しのつかない信用を失ったものは数字では表せない大きな問題。反省で済まない後悔の域に突入してしまったようである。

 これらから学べることは、社内でおかしなことに「おかしい」と言える環境の重要性。「こうなると思っていた」なんてスタッフの声が出るようでは最悪。持論に「餌をくれる人に尻尾を振るのは犬の行動。人間は間違っていることに尻尾を振るな」というのがあるが、耐え切れずに内部告発に至ったケースもあったようである。

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