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大丈夫ですか?  NO 3597

高齢者の事故が多発している。その多くがアクセルとブレーキの踏み間違いらしいが、止めようとしてアクセルを踏んでしまったら大変なことになる。

随分昔に知ったことだが、車を改造して絶対にアクセルとブレーキを間違わないという提案が紹介され、その改造を依頼した人もおられたようだが、まだ継続されているのだろうかと考えてしまう。

改造の説明を記憶しているが、ブレーキペダルはそのままで、アクセルを右足の甲の外側で横に押すというシステムで、踏まないので間違わないという結果となる訳である。

高齢になると判断力の低下も生じるだろうし、踏むという力のバランスが微妙に弱っている問題も秘めており、視力のダウンも考えられるので気を付けたいが、最も心配なのは認知症の発症で、高速道路の逆走となれば最悪である。

30年ほど前に医師に勧められて血管年齢を測定して貰ったことがあるが、画面に出たグラフの事実を知って衝撃を受けた。自分の年齢よりもはるかに血管年齢が高いという結果が出たのである。

この検査のシステムは血圧計のようなものを両手首と両足首に装着。心電図を計測するようなものを胸部に貼り付け、心臓から手と足の先まで血液が到達する時間を測るものだが、血管が固いとそれだけ速く流れることになる訳だ。

血管が固いと高血圧症状に影響があるし、それらは心疾患や脳疾患の危険性が高まることになる。そんなことが車の運転中に起きれば相手を巻き込む事故につながってしまう。バスや電車の公共交通機関でもこんな事故が発生している事実もあるし、今後の深刻なテーマとなるだろう。

知人が高速道路で運転中に脳梗塞になり、路肩のガードレールに接触して何とか停止して救急車で病院へ搬送されることになったが、治療が早かったので軽度で済んだが、家族全員が車の運転をしないようにと訴えていた。

事故から半年経った頃、後遺症も何もないし大丈夫だろうと勝手な思い込みでハンドルを握って出掛けてしまい、1時間もしない内に脳梗塞を再発。道路に沿って植えられてある茂みの中に突っ込む事故を起こしてしまった。

すぐに救急車が手配されて搬送されたが、今度は脳内出血が起きており、すでに重篤な後遺症を発症しており、駆け付けた家族が被害者がなかったことに安堵したが、寝た切り状態になった姿を目にして皆が言葉を失った病室だったという光景になった。

明日は分からない。1時間後、いや1分後も分からない。人間は心臓をポンプとして流れる血液で生かされている。何処かで詰まったり破れる危険性もあることを知り、何時も最悪の想定をしながらハンドルを握りたいものである。