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思い出したこと  NO 3454

 NHKの朝ドラ「あまちゃん」人気からか、三陸の「久慈駅」を訪問される人が多いそう。「あまちゃん」のお婆ちゃん役を演じておられた宮本信子さんの存在が際立っていた。「夏ばっぱ」の愛称で方言をうまく喋っておられたのは彼女ならではのもの。いつも感心しながら観ていた。

 彼女のご主人は誰もが知る「伊丹十三さん」だが、俳優の「津川雅彦さん」が印象に残っている映画監督として「伊丹さん」のことに触れられ、台詞の息つく部分や蹴る缶の転がる方向や転がるイメージまで演出されたそうでびっくりだった。

 そんな「伊丹さん」の作品で「お葬式」という映画があったが、公開されてからしばらくした頃、御堂筋にある「北御堂さん」から電話を頂戴し、「お葬式」の映画をテーマに対談を企画しているので観ておいてくださいと言われた。

 それからすぐに映画館に行ったが、約束した日時に「北御堂さん」に行ったら、対談するメンバーは映画評論家の「浜村淳さん」と漫才師として知られた「人生幸朗さん」の奥様である「生恵幸子さん」であった。

「人生幸朗さん」と言えばボヤキ漫才で一世を風靡した人物。歌詞に文句を言われたり、社会で問題になっていることを採り上げられ、「責任者出て来い」と怒りを表していたのが面白くて人気が高かった。

 最近に続いている食品偽装問題なら、果たして師匠はどのように訴えられただろうか「責任者出て来い」と言われても、責任者が謝罪会見を開いているのだから始末が悪く、きっと別の怒り表現を訴えられたと想像する。

 冒頭で「久慈駅」のことを書いたが、大震災による三陸鉄道北リアス線、山田線、三陸鉄道南リアス線の被害は衝撃的なもの。駅舎が津波で壊滅したり、列車やコンテナが流された画像に驚いたが、何より衝撃だったのは海抜27メートルの駅に津波が押し寄せた事実。それらを知って大地震の後に発生する津波の恐ろしさを再認識した。

 もしも、そんな事実を確認されるなら、「日本鉄道旅行地図帳・東日本大震災の記録」のページをご覧になられたらと紹介申し上げる。

 ネットの中に大震災の時の動画があったが、揺れがこんなに長い時間がと驚き、地震に対する恐怖感が増し、被害者の皆さんに改めて手を合わせた。