一昨日に出掛けた団参で初めに訪れたお寺は奈義山にある「菩提寺」だったが、ここは海抜500メートルを超す高いところにあり、法然上人のお母様の実家だそうで、出家され、比叡山に修行に向かわれるまでを過ごされた場所という歴史がある。
境内にあった銀杏の木の樹齢は900年以上と推定され、雪の重みで着地した枝から別の木が育ってからも200年以上と言われ、国の天然記念物として登録されているもので壮観だった。
ご生誕の地である「誕生寺」にも立派な銀杏の木が存在していたが、伺った解説からすると、前述の「菩提寺」から修行に旅立たれることをお母様に報告に来られた際に持たれていた「杖」を逆さに植えられたものと伝わっており、誕生寺の七不思議の一つ「逆木の公孫樹(さかぎのいちょう)」と紹介されていた。
残りの六つの不思議は「御影堂(みえいどう)の宝珠」「お母様である秦氏君の御鏡」「石仏大師」「黒こげの頭」「椋の御影」「人肌のれん木」だが、それぞれについての詳細は「誕生寺」のHPでどうぞ。
バスで通った途中に懐かしい思い出の場所が幾つかあった。所属していたライオンズクラブで出掛けた「作州武蔵」や「日本原」、また近所の商店街の人達とバスで出掛けた「久米」などだが、そんな地名に30年ほど前の時代が蘇えって来た。
一昨日、大阪ドームから初めて阪神と近鉄が乗り入れた路線を利用したが、鶴橋まで400円、鶴橋から寺田町までJR環状線が120円。合計で520円だったのでびっくり。大正駅から寺田町駅なら確か160円か170円だったと記憶しているので地下路線の開発工費が加算されているような気がした。
桜川の駅に停車している時、反対側の線路を走行する電車に目が留まった。先月から運転されて人気の高い「特急しまかぜ」だったが、終着駅である難波で乗客を降ろしてからどこまで回送されるのだろうかと興味を抱いた。
団参のバスの車内で前の席におられた人物が「しまかぜ」に乗車された体験談を話されていたが、伊勢旅行を企画された幹事さんがチケットの入手に大変な苦労をされたと語っておられた。
ずっと先に運転されるJR九州のクルーズ列車「ななつ星」の予約の倍率が話題を呼んでいた。年内分はすでに満席だそうで、来春の募集も抽選となるのでプラチナチケットと言われている。3泊4日コースでデラックス・スイートを利用すれば一人55万円という金額に驚くが、他も全てがスイートで、一編成の定員が28名という贅沢な世界を売り物しているのに予約が取れないとは凄いではないか。
格安航空に対抗して新幹線の割引料金を打ち出したJR西日本だが、JR九州のあちこちを走るユニークな特急列車の存在をヒントに、移動目的で所要時間だけを求める利用者だけではないことを学びたいものだ。
奇しくも昨夜のテレビで、そんなユニークな列車の設計を担当されている「水戸岡鋭治」氏が紹介されていたが、氏が担当された列車が昨日から北近畿タンゴ鉄道で走り始めたニュースもあった。「あおまつ」「あかまつ」と命名された観光列車だが、天橋立の近くを走行するので間違いなく人気が出るだろう。