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人気の背景  NO 3258

 一昨日に出掛けた団参で初めに訪れたお寺は奈義山にある「菩提寺」だったが、ここは海抜500メートルを超す高いところにあり、法然上人のお母様の実家だそうで、出家され、比叡山に修行に向かわれるまでを過ごされた場所という歴史がある。

 境内にあった銀杏の木の樹齢は900年以上と推定され、雪の重みで着地した枝から別の木が育ってからも200年以上と言われ、国の天然記念物として登録されているもので壮観だった。

 ご生誕の地である「誕生寺」にも立派な銀杏の木が存在していたが、伺った解説からすると、前述の「菩提寺」から修行に旅立たれることをお母様に報告に来られた際に持たれていた「杖」を逆さに植えられたものと伝わっており、誕生寺の七不思議の一つ「逆木の公孫樹(さかぎのいちょう)」と紹介されていた。

 残りの六つの不思議は「御影堂(みえいどう)の宝珠」「お母様である秦氏君の御鏡」「石仏大師」「黒こげの頭」「椋の御影」「人肌のれん木」だが、それぞれについての詳細は「誕生寺」のHPでどうぞ。

 バスで通った途中に懐かしい思い出の場所が幾つかあった。所属していたライオンズクラブで出掛けた「作州武蔵」や「日本原」、また近所の商店街の人達とバスで出掛けた「久米」などだが、そんな地名に30年ほど前の時代が蘇えって来た。

 一昨日、大阪ドームから初めて阪神と近鉄が乗り入れた路線を利用したが、鶴橋まで400円、鶴橋から寺田町までJR環状線が120円。合計で520円だったのでびっくり。大正駅から寺田町駅なら確か160円か170円だったと記憶しているので地下路線の開発工費が加算されているような気がした。

桜川の駅に停車している時、反対側の線路を走行する電車に目が留まった。先月から運転されて人気の高い「特急しまかぜ」だったが、終着駅である難波で乗客を降ろしてからどこまで回送されるのだろうかと興味を抱いた。

 団参のバスの車内で前の席におられた人物が「しまかぜ」に乗車された体験談を話されていたが、伊勢旅行を企画された幹事さんがチケットの入手に大変な苦労をされたと語っておられた。

 ずっと先に運転されるJR九州のクルーズ列車「ななつ星」の予約の倍率が話題を呼んでいた。年内分はすでに満席だそうで、来春の募集も抽選となるのでプラチナチケットと言われている。3泊4日コースでデラックス・スイートを利用すれば一人55万円という金額に驚くが、他も全てがスイートで、一編成の定員が28名という贅沢な世界を売り物しているのに予約が取れないとは凄いではないか。

格安航空に対抗して新幹線の割引料金を打ち出したJR西日本だが、JR九州のあちこちを走るユニークな特急列車の存在をヒントに、移動目的で所要時間だけを求める利用者だけではないことを学びたいものだ。

 奇しくも昨夜のテレビで、そんなユニークな列車の設計を担当されている「水戸岡鋭治」氏が紹介されていたが、氏が担当された列車が昨日から北近畿タンゴ鉄道で走り始めたニュースもあった。「あおまつ」「あかまつ」と命名された観光列車だが、天橋立の近くを走行するので間違いなく人気が出るだろう。

マナー  NO 3257

 前号で触れたホテルだが山深い場所に在していてもドレスコード制を設けており、浴衣やスリッパ姿での館内散歩は禁止されていた。

 大手旅行会社の海外ツアーを担当していた友人がいたが、欧米諸国への団体旅行に添乗した際、そのことについて説明しても理解出来ない人が多数おられたそうで、添乗員共通
の悩みの一つとなっていたそうである。

 夕食のご飯が名古屋で知られる「ひつまぶし」だったことにびっくり。一杯目はそのまま食し、二杯目はお茶漬けと説明を受けたが、そんなに食べられるものではなく、同じテーブルにおられた人の大半が残されていたので勿体ない気がした。

 ドレスコードというマナーの問題が出て来たところで、マスターズも終わったことにもつなげてゴルフに関するマナーに触れておこう。

 厳しい制約が打ち出していたゴルフ場では、夏の暑い時期でも上着の用意が義務付けられ、もちろんスニーカーなんて論外になっていた。

 友人が所属していたゴルフ場で面白いことがあったそう。駐車場に車を置いてクラブハウスの玄関に行くと、上着を車に置いたままだったことに気付いたのが、クラブのスタッフから「上着のない方は裏側からお入りください」と言われたそうだ。

 もう、メンバーの紹介がなくても申込みが可能なゴルフ場も多いと聞いたが、過去に書いて「初めて知りました」と感謝のメールを頂戴した出来事をもう一度書いておこう。

 フロントで住所、氏名、電話番号などを書き込み、紹介者であるメンバーの名前を書く欄があるが、ここに敬称を付けずに書くことはマナー違反の前に人格欠如と考えるべき問題があると指摘したい。

 紹介のメンバー名に「様」を付けろとは言わないが、少なくとも「氏」ぐらい添えるのがマナー。それによってそのメンバーも書いた本人の人格もイメージアップする筈だ。

 また、ラウンドに際してスコアカードに同伴競技者のイニシャルや名前を書く筈だが、ここでも敬称を省くのはマナー違反。「氏」や「Mr」を付けるだけでも本人の人格アップにつながる。ハーフを終えての食事、また終わってからの会食時に「ちょっとスコアカードを見せて」と言われた際の相手の気分が随分と違うことだろうし、それが得意先の方や自分の上司だったらどうなるかも考えたいものだ。

 たかがゴルフという意見もあるだろうが、されどゴルフという言葉があるのも事実。楽しいひとときを過ごして、意外な一面を見られてしまったら残念だと思っていただければ幸いである。

お念仏の道を訪ねて  NO 3256

 朝から見事な枝垂れ桜の径を歩き、この春を謳歌するようなひとときを過ごし、それから古くは港町として栄えた室津へ向かい、法難に遭われた法然上人にゆかり深い「浄運寺」に参詣した。

 道が細いところからバスを降りて歩くことを余儀なくされたが、ご法事を終えられたご住職がわざわざバスの駐車した所まで迎えに来てくださったので恐縮。お夏、清十郎の清十郎の実家跡などを通ってお寺の本堂へ入らせていただいた。

 平家物語の歴史から始まったご住職のお話を興味深く拝聴し、法然上人75歳当時の木像を拝観してお念仏。そのお寺に纏わる古い時代のお話は初めて知ったことも多くて勉強になった。

室津は参勤交代が盛んな時代に6つも本陣が存在したという事実に驚いたが、栄えた歴史の中、狭い地域に16のお寺が寄進されていたそうで、道中に様々な宗派のお寺が存在していた。

 本堂の中にびっくりするほど大きな涅槃絵図が掲げられてあり、「虫干し」と仰っていたが、その中に描かれた枝に引っ掛かってしまった巾着袋の金細工が見事で、天上からお釈迦様のお母様が薬の入った袋を届けようとされたものが、残念にも引っ掛かってしまった状況を伝承する情景で、お釈迦様みたいな方でもどうにもならないことがあるという物語を表現していると教えられたことを思い出した。

 恥ずかしい話だが、何より重要だった筈の常用している薬を忘れてしまったので大変だった。特に影響が出たのは就寝する前に服用する薬がなかったこと。お蔭で一睡もせずに朝を迎えた。

 忘れることになった要因は、昨日早朝に発生した大きな地震。早く出なければ交通機関に問題があっては大変だと早く家を出たことなのだが、今日も昨日と同じマスターズの中継を観ていた。

 今回宿泊したホテルは、温泉はなく、大浴場もないことから残念だったが、フロント横にあるコーナーに様々な入浴剤が置かれてあり、自由に自室のバスルームで楽しむことが売り物の一つになっていた。

 部屋にアロまキャンドルが置かれ、その横にライターと砂時計が置かれていたのはユニークな発想だが、ライターのセットは必要かもしれないが、何か危険な心配の種になるパーセンテージもあり、ちょっと考えるべきではと感じた。

 朝、部屋を出て朝食会場に真向かうと、廊下からフロアなどすべてに水の流れる音が聞こえる。せせらぎの中に時折鳥の啼き声も聞こえる。山の中のホテルらしい演出だったが、ちょっとボリュームが高かったように思える。

 昨夜、夕食時にギターとピアノの弾き語りをしてくれた若い男性のライブがあったが、彼の作詞作曲のオリジナル曲に、同行者の一人がタイトルと歌詞におかしな部分があると指摘され、周囲の人達は妙に納得してしまう問題だった。

「名もない花」というような内容だが、全ての花に学術的に名称が与えられており、名もない花は存在しないというお考えだった。

 単なる詩だと考えればそれだけだが、これは意外と鋭いご指摘だと興味を抱き、昼食時にそのご高説を拝聴してますます納得に至った。

団参の地から

 ゴルフが生き甲斐という人生を過ごされた方の葬儀を担当した際のこと。ご遺族からご生前のお話を拝聴すると、夢はオーガスタ・ナショナルでラウンドされること。病に倒れられて叶わなくなり、病院のベッドでずっと残念がっておられたそうだった。

 そんなオーガスタで行われるマスターズが始まっている。大阪で行われた花博の時、有名なオーガスタの「パー3」のコースを造り、希望者を募ってホールインワンに挑戦するという楽しい企画があったが、前述のその方もご参加されたそうだが、残念がらグリーンに乗らなかったと伺った。

 朝からマスターズの中継を観ていたら、突然に襲来した大きい地震にびっくり。しばらくは何が起きたか分からなかったが、携帯電話に緊急速報が入ったので地震だと理解に至り、しばらくするとテレビの画面に地震速報のテロップが流れた。

 震源地は淡路島と知ったが、過去に行った野島断層の展示館のことを思い出しながら、改めて地震の恐ろしさを再認識した。

 大阪環状線の寺田町駅から外回りの電車に乗ったが。天王寺駅で10分ぐらい止まったまま。車内放送で「後続の電車が大阪城公園なので時間調整いたします」と流れた。

 あちこちで運転を見合わせているというき情報を伝える電光表示も目に留まったが、遠方へバスで出掛ける予定があり、出発時間に遅れたら申し訳ない思いでハラハラしたが、最寄り駅からタクシーに乗って何とか間に合ってホッとした。

 今、この原稿は宿泊しているホテルの部屋で打ち込んでいる。午後から法然上人にゆかり深い「菩提寺」とご生誕の地である「誕生寺」に参拝。どちらにもあった樹齢800年以上という見事な銀杏の木に目を見張った。

「菩提寺」はかなり奥深い山間部で、途中で対向車があったらどうするのという思いを抱きながら走行したが、今はご住職がおられない「無住」となっているが、団参を主宰されているお寺様のご読経でご本堂で焼香をさせていただいた。

 また、参拝者の多い「誕生寺」ではガイドの方やお寺の関係者の方の面白くてためになる法話的ご案内に耳を傾け、法然上人の作であるという木造を拝顔しながら焼香をさせていただいた。

 ホテルが深い山の中なのでネットがつながらないのではと心配したが、持参した無線ランがつながったので発信する。

「有り難う」の背景に  NO 3254

 高級葬儀のHP「独り言」に超一流ホテルの話題について触れたが、読んでくれた知人から「面白い」というメールが届いていた。

 これまでに多くのホテルから招聘されスタッフ向けの講演や指導なども行ったが、そこで逆に学ばせていただいたことも多く、それらの体験の集大成が私の人生の宝物にもなっている。

 サービスというものは提供する側、提供される側によって全く異なる立場になるし、その人の個性や感性も複雑に絡むので簡単ではなく、それこそ中立的で冷静な立場から客観的に捉えることも大切となってくるものだ。

 一歩通行で自己満足的なレベルでは満足に至らず、マニュアルで対応するような世界に高度なサービス提供は不可能で、スタッフそれぞれが有しているハートが重要ということにもなるが、そこに気品がなければ完成度が低いという事実を知りたいものである。

 葬儀の司会にも「品」が必要で、指導した人達に「気品」から「貴品」が感じなければなんて教えたが、果たして通じたのだろうかと思いながら、その成長を期待する日々である。

「品」とは絶対に作ろうとした努力に生まれるレベルではなく、悲しみに対する「優しさ」とは自然の感情にこそ生まれると考えて欲しい。

 与えられたシナリオを読む司会者から自分でシナリオを描く司会者になりなさいと教えた人も多いが、その意味を学び取った人達は見事に開花して優しい司会言葉になっている事実もあるので、この「独り言」をご笑覧くださる司会者の皆さんは是非挑戦して欲しいと願っている。

 紙に書き込まれた情報からナレーションを創作するのと、ご遺族から取材して創作するのでは全く異なる内容になるもの。晩節を過ごされた病室でのご様子や、最後に残されたお言葉を拝聴するだけでも知り得なかった情報が入手出来る。また、取材中にご遺族の表情を察し、触れるべきか触れないべきかを判断出来れば素晴らしいが、故人やご遺族がご自慢につながることを話し難いということも理解しておきたいものである。

 弊社のスタッフ達に教えたことがある。お客様の「有り難う」には100段階ぐらいの意味の異なりがあることを知りなさいということ。中には「義理的」な意味合いが含まれていることも考えなければならない。どのレベルの「有り難う」だったのかを判断出来るのもプロに求められる条件である。

体験談から  NO 3253

 このブログ、高級葬儀HP「独り言」、「幸せ列車」のコラムとしばらくは何とか三つのページを維持していこうと考えて行動中だが、不自由になりつつある目の調子を考えると大変である。

 それぞれ別のテーマで打ち込むわけだが、その日の出来事、過去の思い出から愚痴っぽいことまでネタには困らないので何とかなるだろうと自負している。

今日の「幸せ列車」のページでは10年ほど前に手術を受けた病気のことを書いたが、それをきっかけに喫煙することになった女医さんとのやりとりも紹介、しかし、その手術がそれから数年後に発症した大病の引き金になったのだから予想外だったこと。でもこのように奇跡的に「この世」に戻っているのだから「生かされている」という思いは誰よりも強い。

「幸せ列車」で触れた内容の中に、CTスキャンで大変な目に遭ったことは「別項」でと書いたので、このブログのページで紹介をしておこう。

 自身の腹部に存在することを知った異変、その確実な情報を得るために医院の先生からCTを進められて中堅の病院に行ったのだが、そこで想像もしなかった出来事に遭遇することになってしまった。

「では、こちらの上で横になってください」とCT検査機の寝かされて造影剤を血管内に入れ、腹部のカラー撮影をする予定ではじまったのだが、注射針がヶ腕の血管に入れられ、「ちょっと痛いでしょうが、すぐに終わりますから我慢してください。始まってしばらくするとお腹の部分が温かく感じますから」

 そう言って担当の看護師さんが技師のいた部屋の方へ行き、スピーカーから「では始めます」の声が流れて検査が始まった。

 どうしてこんなに腕が痛いの? 一向に腹部が温まって来ないけど? そんな疑問を抱きながらじっとして耐えていたが、半端じゃない激痛。おかしいのでは?と思った頃に看護師さんが血相を変えて飛び込んで来られ、平身低頭の姿勢で「申し訳ありません。失敗いたしました」と謝罪の言葉に現実を知った。

台車の上で起き上がって左腕を確認したら、腕時計が外せないほど食い込んでしまっている。そして何より驚いたのは腕そのものが1.5倍ぐらいに太くなってしまっているからだった。

「申し訳ありません」と言って技師の方も入室された。そこから連れられて行った場所は医師のいる診察室で、ここでも「大変なミスが起きてしまったようで申し訳ございません」と医師に言われて黄色っぽくなった腕を触られ診察を受けた。

 扉の所に立っている看護師さんの表情が固まってしまっている。診察室の中は異常なほど重い雰囲気。こんな環境が大嫌いなところから、次のように言葉を発した。

「人はミスを犯すものです。これは事故だと思って皆さんを責める気持ちはありません。私がお願いしたいことは一つだけ、どうしたら早く元に戻ろかと言うことです」

 そう言うと看護師さんの表情が「信じられない」という驚きに変わった。同時に少し安堵感も生まれたようで、一気に診察室内の空気が一変。すぐに医師の命によって塗り薬が届き、女医さんと看護師さんの二人で腕に塗った上から包帯でぐるぐる巻きにされた。

 三角巾を貰って首から腕を吊る姿になったが、待合室でフィルムを待っていると、事務長さんという人物がやって来られ、次のように言われた。

「様々な医療ミスが発生しますが、これは典型的に病院側の完全なミスです。にも拘らず、一切叱責もされなかったそうですが、あなた様は宗教者でいらっしゃいますか?」

 それを聞いて思わず苦笑してしまったが、そこで事務長さんに返した言葉は私の友人が音響機材のハプニングで「ベンチャーズ」のメンバーに謝罪した際の出来事。「君は謝罪する必要はないよ。あれは機材が謝る問題だ」という出来事を話し、世の中では「借」よりも「貸し」の人生の方が楽しいというビッグコミックの「浮浪雲」の主人公みたいな言葉を掛けると、事務長さんは涙を流された。

 カラー撮影だった筈のフィルムだが、白黒のものを持参して医院に行ったら先生と奥さんが驚かれ、クレームモンスターの大変な時代に、あなたみたいな人が被害者で病院も
ホッとしたことでしょうと言われた。

こんな手口も  NO 3252

 高級葬儀の「独り言」のページに昔のマルチ商法のことを書いた。知人達が何かのきっかけで洗脳されてしまった出来事に触れたが、いつの時代にもややこしい仕掛けが存在しているみたいで、最近の振り込め詐欺のような劇場型犯罪が蔓延っているようなので気を付けたい。

「孫から電話が。『助けて』と言われてパニックになって」というニュースを観て「信じられない」と思った人が、後日に被害に遭ったというそれこそ信じられない事件もあったそうで、当事者になると想像もしなかった劇場にキャスティングされてしまうことあるようだ。

 過去に「幸せ列車」のコラムに書いた劇場型犯罪のことをこのブログでも紹介をしておこう。被害に遭ったのは同級生だった人物の友人だが、それは見事な手口であった。

 10席ぐらいしかないカウンター席の居酒屋での出来事。それぞれが上着を脱いで後方の壁にあったハンガーに掛けていたのだが、満席の状態の店に3人の客が奥の方まで入って来て「空いてないわ。満席だ」と出て行った。

 満席なのは表側から確認出来るのに不思議な話であるが、それがドラマの幕開け、序章となっていた。

 しばらくすると店の電話が鳴り、店主が対応している。何か表情が只ならぬ様子。やがてカウンターに座っていた同級生の友人の名前が突然呼ばれ、店主が「警察の人からです」と伝えた。

 驚いたその人物は、警察と称する相手からもっと驚く事実を聞かされることになった。さっき入って来た3人組がスリの常習犯で、別の店で犯行に及んだところを現行犯逮捕したそうで、所持品検査をしたところ彼の財布が見つかったそうで、何処の店と迫ったらこの居酒屋の名前が出て来たという経緯だった。

 名前が分かったのはもしも落とした場合のことを考えて財布の中に名刺を入れていたからだが、共に入っていた銀行のカードについて警察の人物が予想もしなかったことを言い出した。

「この銀行のカードですが、すでに被害に遭っているかもしれません。その確認はプライベートに関係しますので我々警察では出来ません。銀行の方に連絡をしますので電話があったら直接話してご確認ください。尚、被害届の手続きや財布をお返ししなければなりませんし、逮捕した人物の確認もしていただきたいのでその店におってください。あまり時間を取らせませんから」

 そんなやりとりを聞いて、その店にいた人達は「よかったなあ」と安堵することになったのだが、そこで電話が鳴り店主が出ると「**さん、**銀行だそうです」と言われて電話を代わった。

「**様ですか?警察の方から連絡がありました。被害に及んでいなかったら幸いなのですが、口座を調べますので暗証番号をお願いします」

 もうこれでご賢察されただろうが、警察も銀行もみんな犯罪グループのキャスティングされた仕掛けであり、何の疑いもなく暗証番号を教えてしまったのだから最悪のシナリオ。口座にあった残高はすべて引き出されるという被害に遭った。

 待てど暮らせど警察がやって来ない。そこで<まさか!>ということで気が付いた時は全てが終わった後。みんなその手口に唖然としたそうである。

お見送り  NO 3251

 パソコンのキーボードを押さえるのもリハビリの一環なのだが、隣のボタンを押したり、文字と文字の間を押してしまうことが多いので大変だ。最も困ることは駅の自動券売機で、料金のボタンを押し間違うと無駄なお金を使ってしまうことや、反対に到着駅で精算機が必要になるので難儀である。

 しかし、奇跡的にこの世に戻られたことは確かで、外見からは大病を患ったとは見えないようだ。昨日のお通夜でお寺の坊守さんもご参列、「この前、黒い服の姿で阿部野橋を歩いている姿を見掛けた」と仰られたが、それは「やすらぎ天空館」で行われていた葬儀に行った時のことと思えた。ご近所の檀家さん達もご弔問に来られていたが、「元気になってよかった」と言葉を掛けてくださる方もおられて恐縮した。

 これまでに何度も書いたが、私が患った病気には必ず兆候がある。少しでも異変を感じたら病院に行くことが重要で、病気と寿命が異なることを体感したことを伝えたい思いがある。

 韓国に滞在している外国人に対して退去をと北朝鮮が勧告していたが、そんな中で知人達が旅行へ行く計画がある。随分と前から予定されていたそうだが、決行するべきか止めるべきか検討中で、家族が全員反対していると話していた。

 姪が在住しているグァムに身内が行っているが、今回の北朝鮮問題で不安な思いを感じていると想像している。

 朝のニュースを観ていると、富士山の異変の実態と浜名湖の今年のアサリの潮干狩りが中止を伝えていた。ウナギも激減しているらしく地元のホテルや旅館が悲鳴を上げていると解説もあったが、あちこちで異変が起きているのは自然から人間に対する警鐘と考えることが大切だろう。

 そんな中、暗いニュースが続いている。復興がまだまだという東日本だが、東電の汚染水問題がまた発覚、この会社の杜撰な企業姿勢に唖然とする人達が多いと思うが、これだけで終わらないような体質があるようだ。記者会見で報告に登場する担当者が毎回変わっているのが気に掛かる。孫請け、曾孫受けから実際に現場で作業をされている方々の存在を考えると気が重くなる。自分の利益の優先やパフォーマンスだけが目立つ政治家の行動が腹立たしい。

 午前中に行われた葬儀に参列。故人とご交流のあった方々が参列されていたが、その中に過去の弊社の本館で行われたコンサートに出席された方がおられ、身体のことをご心配下さって恐縮した。

 その方の地元で行われている「ダンジリ」のイベントでは総責任者のようなお立場で尽力されており、ますますお元気な様子なので羨ましく思った。

 お寺様の副住職や坊守さんも来られていたが、ご逝去が残念でならない人達の思いが伝わって来た。私がゴルフのコースを初めてラウンドしたのは故人の先代さんが連れて行ってくださったからだが、その時、故人もご一緒だったので生涯忘れられないご仏縁。手を合わせながら30数年前の光景を思い浮かべた。

 メモリアル・コーナーには収集されていたミニカーや愛でておられたプランターの花もあった。そこでふと浮かんだのが歴史に残る著名な人物が詠まれた歌。「慈しみ、育て来たりし庭の花、心あるなら花を咲かせよ」だった。

 満開だった桜の花も葉桜になってしまった。女性司会者が花のことに触れたり、葬儀終了時の謝辞の中で喪主を務められる奥様が語っておられた言葉を紹介していたが、壮絶な闘病生活を過ごされた桜の季節は、これからのご生涯で忘れられない思い出になってしまわれたと拝察申し上げる。

あちらこちらから  NO 3250

 橋下市長が上京、維新の会代表として総理官邸で総理と会談したニュースがあった。憲法の改正について騒がしくなっているが、中学3年生の時の社会の先生が言った言葉を思い出す。

「次回の授業までに憲法96条を暗記するように」と命じられたのだが、厳しくて怖い先生だったので必死になって暗記。お蔭で今でもスラスラと出て来るのだから不思議である。

「君達のこれからの人生にあって、憲法を改正する問題が出るかもしれないが、その時にこの条文を思い出すようにしっかりと記憶しておきなさい」

 次の授業では数人に条文を言えるかどうかを確認され、そんな言葉を添えられたが、まさか選挙の争点のテーマになるとは想像もしなかったことである。

 石原前都知事の発言が過激的だが、周囲に困惑している人達も多いよう。果たして参議院選挙ではどんな結果になるのだろうかと「金科玉条」の言葉を思い浮かべている。

 高級葬儀の「独り言」のページは、ヤフーやグーグルの様々な検索で信じられないほど
トップに出て来ていたので勿体ないという意見もあったが、ブログに変更も時代の流れ、まあこのページで心機一転して命ある内は「生かされた証し」として続けよう。

 大嫌いな「新快速」を利用した。相変わらずぶっ飛ばしている。レール、車輪、台車の軋む音が悲鳴に聞こえ、乗車中は恐怖のひとときとなってしまう。

 鉄道マニアの友人によると、列車の最高速度は法律によって定められているそうだが、それによると「新快速」は、豊橋と米原間は120キロ、米原と神戸間は130キロとなっており、大阪駅から西に向かうと恐ろしいスピードを体感することになる訳だ。

 明石駅前の花壇に腰を下ろしてバスを待っていると、杖を手にしたお爺さんが並びに座られ、「あなたは私と同年ぐらいか?」と聞かれたが、その方が昭和元年生まれと知ってショックを受けた。戦後生まれなので21年も年の差があるのに、同年ぐらいと思われた自体がびっくり。ひょっとしてそんなに老けてしまったのかと考えさせられた。

 この明石駅前の広場にはベルの時報があり、毎時に時を知らせてくれる。映画「卒業」には「ミセス・ロビンソン」「サウンド・オブ・サイレンス」と共に「サイモン」と「ガーファンクル」の作のもう一曲がある。「スカボロフェア」だが、この旋律をベルで流しており、結構遠くまで聞こえているようだ。

 所用を終えて帰阪。着替えてお通夜に参列したが、導師を務められたお寺様が3代を送らせていただくご仏縁をお話しされ、余りにもお若いご往生について仏教では寿命でなく「定命」と呼んでいるというご法話があった。

 メモリアル・ボードにお元気な頃のお写真があったが、奥様とお二人の娘さん達とご一緒のショットが涙を誘う。この4月から中学生になられたからだろうか、お友達の参列も多かったが、中には親が準備されたのだろうが、数珠を手にした生徒さんもいる。ご法話の中にお通夜や葬儀で貴重なことを学ぶというお言葉もあったが、まさにその通りだと考えたい。

 4月を迎えて新人社員の入社もあり新人が玄関でお客様の案内を担当している。ちょっと意地悪な質問をしたらキョトンとしていたが、きっと変なオジサンと思ったかも、

 今日の結びに「幸せ列車」のページのアドレスを。愚生の今日のコラムは昔に講師を担当した葬祭業者向けの講演から。ホテル葬の予見をしたら嘲笑されたという出来事だが、20年後にその予見が的中することになってしまった。なぜ予見に至ったのか、その裏付けとなった状況背景をしたためているのでご興味があればどうぞご笑覧を。

   http://happy-train.net/

お知らせ 移転します  NO 3249

 これは、高級葬儀のHP「独り言」に発進した今日の号だが、移転のためにこちらにそのまま転載しておきます。

 まだ50代なのになぜ、と惜しまれる方のご訃報があった。ご当家のお名前を耳にしてどこの方だろうと思っていたが、蕎麦屋さんで会った友人からその事実を教えられて衝撃だった。

 我が家の居間にある陶板の絵や玄関にあるポストをセッティングしてくださった人物なので、ずっと昔からご仏縁に結ばれていた。先代さんの葬儀はお寺で盛大に行われたことを思い出すが、ままならない人の世の現実に涙が出て来る。

 明日は遠方の病院に見舞いに行く予定だが、時間調整をしてお通夜に間に合うように帰阪したい。

 さて、十数年以上続けて来たこの「独り言」だが、近々にリニューアルされた会社のHPの中でブログとして発信する予定。実験的に打ち込んでみたら、何とか公開されたようだが、ナンバーを誤って打ってしまったがそのままにしておこう。

「幸せ列車」にもコラムのページを間借りさせていただいているが、それについてはこの「独り言」とは別の観点からしたためようと努めている。

 ある大学の学生がUSJで愚かな行為をしてネット上に公開までして笑われていた。「類は類」という言葉もあるが、同じ行為をした学生達は羞恥の行為と反省して欲しいものだ。

 遠方の友人夫婦が来阪した時、オープンしたばかりのUSJまで車で送ったことがあった。43号線から海側へ左折すると交通整理をする警備員の多さにびっくり。しばらく走ると検問所みたいなところがあり、係りの人から「ご来場ですか?それとも送迎ですか?」と確認された。そこで「送迎です」と答えたらダッシュボードの上に置く張り紙をくれた。

 それは、玄関まで着けることが出来る表示カード。入場の場合は結構離れた駐車場に行かなければならないので「よい発想だ!」と感心した。

 ロサンゼルスにあるUSJに行ったことがあるが、ジョーズやコロンボがテーマになっていたし、スーパーウーマンのバイオミック・ジェニーの世界が体験出来るとして、自動車を小指一本で持ち上げるような仕掛けもあった。

 特に興味を抱いたのは、西部劇で撮影される部屋の中の情景。ボタン一つで朝、昼、夕方、雨、雷雨、夜とセッティングされるのでびっくりだった。

 あれからもう35年以上の月日が流れたが、まさか大阪にそんなテーマパークが誕生するとは夢にも思わなかった。

 日本のあちこちにテーマパークが存在しているが、人気が高いのはディズニーランドにUSJだろう。大阪環状線にもUSJ塗装の電車が走っているが、路線が「夢さき線」となって「桜島線」ではなくなっている。

 桜島線は環状線が完成する前から存在していたが、工場ばかりの地帯にこんなテーマパークが誕生したとは凄いこと。ホテルも多く建設されたが、どこもそこそこの稼働率があるようだ。

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