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お見送り  NO 3251

 パソコンのキーボードを押さえるのもリハビリの一環なのだが、隣のボタンを押したり、文字と文字の間を押してしまうことが多いので大変だ。最も困ることは駅の自動券売機で、料金のボタンを押し間違うと無駄なお金を使ってしまうことや、反対に到着駅で精算機が必要になるので難儀である。

 しかし、奇跡的にこの世に戻られたことは確かで、外見からは大病を患ったとは見えないようだ。昨日のお通夜でお寺の坊守さんもご参列、「この前、黒い服の姿で阿部野橋を歩いている姿を見掛けた」と仰られたが、それは「やすらぎ天空館」で行われていた葬儀に行った時のことと思えた。ご近所の檀家さん達もご弔問に来られていたが、「元気になってよかった」と言葉を掛けてくださる方もおられて恐縮した。

 これまでに何度も書いたが、私が患った病気には必ず兆候がある。少しでも異変を感じたら病院に行くことが重要で、病気と寿命が異なることを体感したことを伝えたい思いがある。

 韓国に滞在している外国人に対して退去をと北朝鮮が勧告していたが、そんな中で知人達が旅行へ行く計画がある。随分と前から予定されていたそうだが、決行するべきか止めるべきか検討中で、家族が全員反対していると話していた。

 姪が在住しているグァムに身内が行っているが、今回の北朝鮮問題で不安な思いを感じていると想像している。

 朝のニュースを観ていると、富士山の異変の実態と浜名湖の今年のアサリの潮干狩りが中止を伝えていた。ウナギも激減しているらしく地元のホテルや旅館が悲鳴を上げていると解説もあったが、あちこちで異変が起きているのは自然から人間に対する警鐘と考えることが大切だろう。

 そんな中、暗いニュースが続いている。復興がまだまだという東日本だが、東電の汚染水問題がまた発覚、この会社の杜撰な企業姿勢に唖然とする人達が多いと思うが、これだけで終わらないような体質があるようだ。記者会見で報告に登場する担当者が毎回変わっているのが気に掛かる。孫請け、曾孫受けから実際に現場で作業をされている方々の存在を考えると気が重くなる。自分の利益の優先やパフォーマンスだけが目立つ政治家の行動が腹立たしい。

 午前中に行われた葬儀に参列。故人とご交流のあった方々が参列されていたが、その中に過去の弊社の本館で行われたコンサートに出席された方がおられ、身体のことをご心配下さって恐縮した。

 その方の地元で行われている「ダンジリ」のイベントでは総責任者のようなお立場で尽力されており、ますますお元気な様子なので羨ましく思った。

 お寺様の副住職や坊守さんも来られていたが、ご逝去が残念でならない人達の思いが伝わって来た。私がゴルフのコースを初めてラウンドしたのは故人の先代さんが連れて行ってくださったからだが、その時、故人もご一緒だったので生涯忘れられないご仏縁。手を合わせながら30数年前の光景を思い浮かべた。

 メモリアル・コーナーには収集されていたミニカーや愛でておられたプランターの花もあった。そこでふと浮かんだのが歴史に残る著名な人物が詠まれた歌。「慈しみ、育て来たりし庭の花、心あるなら花を咲かせよ」だった。

 満開だった桜の花も葉桜になってしまった。女性司会者が花のことに触れたり、葬儀終了時の謝辞の中で喪主を務められる奥様が語っておられた言葉を紹介していたが、壮絶な闘病生活を過ごされた桜の季節は、これからのご生涯で忘れられない思い出になってしまわれたと拝察申し上げる。