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時の流れ  NO 3599

今朝の毎日新聞の朝刊のコラムに。2010年の週刊プレイボーイの中吊広告の見出しに興味を抱き、入手して読んだら「総理になって欲しい人」の3位が菅直人氏、2位が鳩山由紀夫氏。第1位が舛添要一氏になっていたそうなので時代の流れを感じてしまう。

執筆者は銭湯で引っ張ることよりも「しんがり」を務める政治手法も重要で偉大な経営者であった松下幸之助さんの実績も例に挙げていた。

もう一つ例に挙げていたのが俳優の高倉健さん演じる人物の「後ろ姿」で、私が持論としている「日本の文化の礼節と謙虚さは後ろ姿にある」という言葉が被さって仕方なかった。

猛暑の中繰り広げられている都知事選だが。果たして後ろ姿を美しく見せてくれるのは誰だろうか。後ろ足で砂を掻けたまま都庁を去った前都知事の二の舞だけはご免被りたい思いである。

大阪府内の自治体首長の維新の躍進が続いている。振り返れば芸能人の世界を引退した「島田紳助氏」の功績とも言えるかもしれない。橋下氏が知事に当選した際のインタビューで「私がこうして知事になったのは全て紳助さんのお蔭ですから」と言われていたことを思い出す。

朝から大規模病院に行った。前回の支払い時に今回の予約を入れてはいるが、外来の患者さんが多いので診察も支払いも時間が掛かる。高齢者には余計に体調を崩すこともあるだろう。

友人や知人にガンを患って苦しんでいる人達が多い。それですでに奥さんやご主人に先立たれた人達も少なくなく、会うといつも生前の思い出話になってしまう。

生前の思い出話は「悲しみを癒す薬」の役目もある」という言葉があるが、何度か伺っている内に壮絶な闘病生活をされていた時の実態を知ることもあり、こんな疾病にならないように気を付けたい。

病室の天井に日々の生活を過ごしていた自宅の就寝する部屋の天井のイメージが出て来るそうで、天井板の木目まで表れることがあると聞いてびっくりした。

これまでに12回の入院体験のある私だが、いつも奇跡的に退院することが出来たので今日がある訳で、病気と寿命が異なることだけは実感している。

終の準備の中  NO 3588

友人達と会食をしたが、それぞれが高齢になっている中、旅行の話題に進んで私が勧めたのは何度か紹介しているJRの「ジパング倶楽部」である、

夫婦会員なら「6290円」、個人会員なら「3770円」が入会金と年会費となっているが、年間20回まで利用可能で。3回目までは2割引き、4回目から3割引きになるし、これで乗車券、特急券、グリーン券全てに適用されるのだから絶対得する会員制度だろう。

「のぞみ」と「みずほ」は適用外になっているので「ひかり」「さくら」「こだま」と限定されるが、西に向かう「さくら」なら「のぞみ」あまり所要時間も変わらないし、九州新幹線に乗り入れされるので便利である。

前にも書いたが。勧めたら「あなた達みたいに出掛けることがあまりないから」と言われる方が多いが、東京や博多へ行く前に入会してから切符を購入すれば入会金を遥かに超える得をするというと驚かれることになり、本人の写真を撮影して大阪駅の中央口近くにデスクがあるからというとすぐに行動をされ、貰って来た会員手帳を見せてくれたこともあった。

今日も一人の人物に進めた。「みどりの窓口」で切符を購入する時は会員手帳に乗車する予定の列車の発車時間や号数を書き込まなければならないが、分からなかったら私が書き込んで上げると言うとすぐに申し込んで来ると言っていた。

ジパング倶楽部は男性65歳以上、女性60歳以上という条件があるが、最近に話題となっている「おとなび」なら50歳以上入会出来る。列車の本数限定になっていることもあるが、1週間前までの予約で「のぞみ」4割引き、「こだま」6割引きもあるのでびっくりである。

これまでに何度利用しただろうか。東京往復が3回。北海道内で3回。北海道から八戸、気仙沼、東京を経て帰阪したこともあるし、九州4回、四国2回、新宮1回、尾道2回などがあるので随分と得をしただろう。

目が不自由になって来ているし、真直ぐ歩くのも困難になりつつあるが、入院して病室のベッドで天井を眺めながら「あそこへ行くべきだった」と後悔しないように行動したい。

チームでチャレンジ  NO 3587

我が夫婦はJRの「ジパング倶楽部」に入会して割引を受けて旅に出掛けたりしているが、JRには「JR西日本あんしん社会財団」という組織を運営しており、様々な企画を社会提案している。

そんな中、「第4回いのちのリレー大会」の出場者を募集していることを知った。「だれかのいのちを助けるチカラ、ためしてみよう」というテーマで、来たる11月3日13時から15時まで大阪駅の5階にある時空の広場で行われる。

案内パンフには「使おうAED 減らせ突然死」というキャッチコピーもあり、「特定非営利活動法人 大阪ライフサポート協会」も掲載されていた。

「命のリレー大会」の競技イメージが図解で表記されていたが、倒れている人(訓練用の人形)を発見してから、救急隊にひきつぐまでの救命処置を3人1組のチームで協力して行います。(6分程度)とあった。

「倒れている人を発見」「まずは反応を確認しましょう」「助けを呼びましょう 119番通報とAEDを持ってきてもらうようにお願いします」「普段通りの呼吸をしているか確認しましょう」「呼吸をしていない場合はすぐに『筋骨圧迫』を行いましょう」「AEDが到着したら、電源を入れて音声ガイドにしたがって操作しましょう」「みんな離れて 電気ショック1回 その後、すぐに筋骨圧迫を再開します」

「救急フェスタin大阪」ではAED・心肺蘇生法体験も開催され、1組15分程度でAEDの使い方や心肺蘇生法を体験していただけます。資格を持ったJRの社員や大学生がわかりやすく教えてくれるので、この機会にぜひご参加くださいという一文もあった。

参加資格は近畿2府4県の小学校・中学校・高等学校に在学中の児童・生徒ならびに一般の方。3人1組で応募。応募チームが多い場合は抽選だそうで、締切日は9月12日必着となっていた。

激動の時代  NO 3586

都知事選の最中、フランスでは信じられないテロが発生したし、トルコでは予想もしなかったクーデターの行動が起きていた。

思い出ししまったのが1970年の秋に起きた「三島由紀夫事件」で、2年前に孫を伴って熊野古道を訪れた時、那智の滝の休憩庁舎の中に「三島由紀夫氏」の書が額縁に入って掲げられていたことを憶えている。

我が国でも2・26事件などが過去の歴史に起きているが、政権と銀部の戦いは国民を不幸にすることは歴史が物語っている。今回のトルコの出来事でも多くの国民が巻き込まれて犠牲になっていた。

国家権力のトップにいると独裁的な行動をしてしまうそうだが、疑心暗鬼に襲われて他人を信用出来なくなって自らを苦しめ、やること成すことが裏目に出て来るとも指摘分析され、その顕著な例が隣国にあると言われている。

こんなことをネットに自由に書き込める我が国の国民は恵まれていると言えるだろうが、都知事選に関して自民党から発信された文書の他の候補者を応援した際は家族でも除名なんて発想は、だれが起草したものだろうかと興味を抱く。ニュースの中でタレントの石原良純氏が鳥越俊太郎候補を持ち上げるような発言をテレビ番組の中でしてしまっていたが、都連のトップである石原伸晃氏はどうなるのだろうか。

さて、毎日更新している「独り言」や「幸せ列車」の「小説 女将シリーズ」が様々な検索でトップページにヒットするようになったようで、ご笑覧くださった方からのメールが届くのでびっくりすることもある。

数日前、ある温泉旅館の女将さんからのメールがあった2か月ほど前に宿泊した私の友人夫妻が紹介してからご笑覧くださっているそうだが、「遡って初めから読み参考になりますので勉強しています。今後とも楽しみにしています」と結ばれてあった。この誌面で恐縮しながら東に向かって手を合わせます。

一方で、私の勧めからジパング倶楽部に入会した友人と会ったら、「ジパング倶楽部 独り言」と検索したらトップに出て来ると言ったので確認したら本当だったので驚いた。

毎日更新を続けている現象からと思えるが、「カンタス航空 575便」「カンタス航空 718便」でヒットすることは今でも理由が分からない不思議なことだが、今でもヒットするのだろうか。

そんな話をするとその友人が「ヒットするだけ喜べ!」と言った。彼もブログに取り組んでおり時折に更新しているが、「ヒットなんて夢の夢だ」と笑っていた。

寂しい話題  NO 3585

フランスのニースで意図的なトラック暴走で多くの犠牲者が出たニュースがあった。社会は何時何処で誰が災難に遭遇するか分からない危険な時代となっており、前にも何度か書いたことのある「今日あることの幸運」を考えさせられる。

高校野球の名門として全国的に知られたPL学園の野球部が、今日の敗戦で部の歴史を閉じた。昔のことを思い出す多くのファンが球場に応援に行ったみたいだが、多くのプロ野球選手を生んだことがあるだけに残念である。

毎年8月1日にはPL教団のある富田林市で盛大な花火大会が開催されるが、知人や友人の家が花火見物には最高の特等席で何度か誘われたことがあるが、車の渋滞のことや近鉄線の混雑のことを考えて一度も行くことはなかった。

昔は自宅の屋根の上の物干しに上がれば花火が見えたことを記憶しているが、マンションなどの高層住宅の建設が増え、年々見えなくなってしまったが、風向きによっては音だけ聞こえて来ることもある。

さて、テレビのCMみたいな大手税理士事務所の特集を放送していた。会計を担当するだけではなく業界の調査などに基く情報把握からアドバイスを行い、業績を大きく伸ばした会社の紹介もされていた。

資格を要するプロの世界でも様々な発想が重要みたいで、社会環境の変化を感じているが、税理士も帳簿や税務だけを担当するだけではなく、経営者としての人のあり方などの教育指導も重要であろう。

今、ゴルフの英国オープンが行われているが、この中継を観ると思い出す人物がいる。それは昔に交流のあった税理士の先生だが、イギリスに留学していた歴史があり、晩年にフランス語の勉強もされていたので驚きだが、英国の本物のゴルフを学んでおられたので奥深いゴルフの世界を教えていたただいた。

「ゴルフを始めるならシングルになることを目指しなさい。技術という前にコースの設計がバックティーからのラウンドにあるからで、シングルにならなければ本当のコースに挑戦出来ないということになる」と教えられたことが幸いしてそんなハンデを取得できるようになったので感謝をしている。

先生はご自分の母校の関係のあるゴルフ場のエチケット委員会の委員長をされており、ルールやマナーについて教えていただいたことも忘れられない。その先生のコースでラウンドしていた時のこと。当時のドロップは肩の後方から足元へ落とすルールになっていたが、そのルールに則って落としたら、「やり直しです」と言われてキョトンとしていると、「ズボンの裾にボールが触れたから」と指摘された。

その先生には囲碁も教えていただいたし、憲法30条「国民の納税の義務」についても教えられ、「税金を納められる経営者になりなさい」と言われた言葉が印象に残っている。

あの日のこと  NO 3584

「幸せ列車」の「10年前の独り言」を読んでいたら、夕刊のトップ記事に生野区の裏接待費の問題が表面化したニュースが書かれており、次の日の朝刊では各紙が採り上げていた。

弊社が「慈曲葬」を社会に発表したの2000年のことだったが、それが話題になり多くの新聞やテレビのニュース番組にも採り上げられたことになり、ある大手新聞には一面のカラー記事として採り上げられたので今でも誇りとなっている。

我々葬儀社が一面に掲載されるには悪いことでもしなければ無理だが、新しい社会提案がそんなかたちで注目を浴びたことは嬉しいことだった。

過日に昔から交流のある新聞記者と会った。現在執筆中の小説の内容に興味を抱かれたことが中心だったが、1年前から「幸せ列車」の中で書き始めた「小説 女将シリーズ」が面白いと評価を受け、この会長の「独り言」や毎日更新中の「独り言」もご笑覧いただいているそうで、「びっくりするほどの量だ!」と驚かれていた。

駄文の列記でこの世に生かされている「証し」を書き続けているだけだが、号数に衝撃を受けられたそうで、過去に書いた小説「あの世の旅」「お葬式はハプニングに乗って」「エッセイ悦生」に深い興味を抱かれて読んで貰えることになったので恐縮している。

執筆中の小説は人間社会の裏側を採り上げた内容で、弁護士や司法書士の取材も進め、有印私文書偽造及び行使、背任、横領、脱税などの犯罪も絡め結構面白い物語りになっていると自負しており。あらすじを話したら「最高に面白い」と驚嘆されていた。

プロが犯罪をすれば検挙されないようにシナリオを描くが、それを暴くのもプロの世界である。過日に脱税に加担した税理士が法的な制裁を受けていたニュースがあったが、こんな話題はどこにでもある問題のようだ。

医院の医師や整骨師が治療もしていないのに保険料を請求して検挙されていた事件が話題になっているが、社会の裏面には様々な悪い行動をしている人達もいるようだ。

犯罪が発覚して検挙されてから後悔しても元へは戻ることは不可能である。飲酒運転をして被害者を出して後悔をしても遅いのと同じである。私は昔から正義感だけは強く、間違っていることに対しては間違っていると指摘し、それでも分からない人物には原告となって被告に前科を与えることもする。

我々葬儀の世界でもややこしい業者が次々に出現し、悲しみの遺族を二重に悲しませている連中もいる。こんな人達をあの世の閻魔大王に変わって天罰を与えることは許されることだと信じている。

最近で最も気になっていることは、我々葬儀社に従事する立場のスタッフが、犯罪の手伝いを知らない内にさせられる可能性について危惧を抱き、事件死を何も知らずに火葬のお手伝いを担当してしまう気を付けなければと提唱したい。

ごまめの歯ぎしりですが  NO 3583

「独り言」本体で何度も書いて来たことだが、「宗教と戦争は人を変える」ということを顕著に物語るような事件がトルコで発生した。イスタンブール空港でイスラム国だと思われる3人の銃乱射後の自爆テロという恐ろしい出来事が報じられていた。

太平洋戦争中に飛行機で艦船に突っ込んだ神風特攻隊や人間魚雷のような「回天」もそうだが、こんな時代になっても洗脳された人達が信じられない行動をしている。世の中には危険がいっぱいで今日あることは「幸運」ということを先日の講演で話したが、何時何処で災難に遭遇するか分からない社会である。

2年前にパース空港からキャンベラへ向かう時、保安検査を通って荷物を受け取って歩いていると40歳くらいの制服姿の女性が話し掛けて来て「国籍」を尋ねられ、日本人だと伝えるとプリントの入ったファイルを見せられ、そこには様々な言語で「爆発物調査」と書かれてあった。

杖を手に夫婦で歩いている我々を不審に思ったと考えると人相が悪いのかと嘆きたくなるが、係官は職務の抜き打ち検査だと説明しており、我々が済むと次のグループへ声を掛けていた。

トルコはテロに対する姿勢で神経質なほど取り組んでいたが、武器を持ってやって来る自爆者達は初めてだったようで、今後の対策に厳しい悩みを抱くことだろうと想像する。

この出来事は決して対岸の火事ということではない。我が国内にも忍び寄っている問題として危機感を抱くべきで、宗教と戦争がつながって生じてしまう想定外について真剣に考えるべきであろう。

過日の「笑点」で出演者が「トランプで掛けることは危険」とアメリカ大統領選を揶揄していたが、イギリス問題で揺れるEU諸国も大変だ。

我が国内も参院選で騒がしいが、そんな中で都知事選に立候補を表明された小池女史の先出しじゃんけんに様々な意見が割れている。このまま落ち着くとは思えないが、自民党の中がどうなっているのだろうかと疑問を抱く最近である。

感慨深く NO 3582

今日の「独り言」のコラムで「NO 4897号」になっている。2002年3月1日から始めたものだが、何度か入院した時も病室から発信していたのだから感慨深いものがある。

不思議なご仏縁から「幸せ列車」の管理人さんとの交流が始まり、コラムのコーナーで発信を始めたのは2013年9月10だが、2015年7月7日からテーマ―を「短編小説女将シリーズ」に変更して毎号完結で更新をしたら、葬儀の話題よりはるかに人気が上がったのだからちょっと寂しい気もする。

何度も書いたが、毎回女将の名前を考えるのが大変。」まさかキラキラネームにする訳にも行かず、昔のイメージを膨らませながら考えている。

これまでに何回も携帯電話を変更したが、写真機能があっても撮影することはなかったが、現在持っている携帯電話はスマホではなく写真機能もないものである。

そんな私がデジカメを購入したのは2年前のこと。昔に来日していた若いオーストラリアの女性達と約束しており、70歳になったら行く予定だったのを体調から前倒しで2年前の昨日に成田空港を出発していた。

カメラ購入時には「幸せ列車」の管理人さんに同行願い、アドバイスをいただきながら選択することになったが、そのカメラで撮影したものをアナログ的な私がブログやコラムで写真を掲載するようになったのだから自分でも驚きである。

大阪高級葬儀株式会社のHP内にあった「久世栄三郎の独り言」を独立ページに移転したのは2015年5月10日だったが、様々な写真を添付することになってからご笑覧くださる方々から歓迎のお言葉を頂戴することになった。

この「会長の独り言」、「幸せ列車の各駅停車」、「久世栄三郎の独り言」の他に毎週水曜日に「まぐまぐブログ」を発信しているのから大変だが、徐々に目が不自由になりつつあるので打ち込む時間や誤字脱字に誤変換が多いので申し訳なく思っているが、持論である「書く」ことは恥を「掻く」ことだと理解していただければ幸いである。

団塊世代の言葉が社会で話題になって来た当時は、知人や友人の両親の葬儀を担当することが多かったが、月が流れた最近は、同年代の人達がこの世を出立することも少なくなく、同窓会に参加しても寂しい話を耳にするようになった。

今日も深いご仏縁のあった人物の葬儀へ行った。地域の重職を歴任されていた先代さんの葬儀を担当させていただいたことを思い出すが、導師さんと控え室で久し振りにお話することになった。

目が見える内に  NO 3581

過日の講演だが、参加された方々と話すことがあって演台に準備していたパソコンが何かの事情で不具合が発生。仕方なくアドリブで対応したと言ったら「信じられない!」と驚嘆された。

会場は生野区の区民ホールだったが、音響設備がもう一つだったので残念だった。

我が生野区の「花」は紫陽花だが、梅雨の季節に咲くこの花をあちこちで見掛ける。紫陽花の色は土壌の質で決まるそうで、酸性なら青色が強まり、アルカリ性ならピンクが強まるというのだからまるでリトマス試験紙みたいである。そんなことを考えながら花を目にすることも興味深いものである。

最近のテレビ番組でビートルズの来日時の話題を採り上げていることが多い。搭乗して来た飛行機はボーイング707型機で、台風の影響でアンカレッジで10時間も待機して到着が遅れた秘話を知ったが、彼らが羽田到着時に着用していた日本航空の法被を羽田からフランクフルトへ飛ぶ時に来たことがあるが、それを見た娘から「格好悪いから止めて」と言われたことが懐かしい。

彼らの母国であるイギリスで大変なことになった。国民投票の結果でEUから離脱する選択となったからだが、世界中の経済市場が大混乱になっているし、我が国の為替相場も大きな影響を受けている。

専門家の意見によると今後の日本の企業の株価に影響が及ぶと指摘していたが、そのしわ寄せが我々庶民に及ばないことを願ってしまう。

中学生時代から株に興味を抱いて取引をしていた知人がいる。彼は高校生の頃に誰もが驚く「オーデマ・ピゲ」の腕時計をしていたのを記憶しており、いつも鉱石ラジオみたいなもので短波放送を聞いていたことを憶えている。

彼と私は同年生まれだが、彼のお父さんが亡くなられた時に私が司会を担当したが、その時にも相変わらず株一筋で現役ということを知った。

今日の郵便物の中に会員になっているJRの「ジパング倶楽部」の会報誌が入っていた。地震の影響から九州の観光産業が大変だが、それを支援する企画として政府が熊本県と大分県、そして他の全ての県に旅行する人達に補助金を出してくれることから旅行者が増えているそうだが、旅行会社を経ての手続きとなるが、一連の個人情報流出問題からJTBは対象になっていないニュースがあったが本当だろうか。もしもそれが事実ならJTBの損害は甚大だろうと想像する。

「ジパング倶楽部」の企画の中に「0泊2日」で行く「おわら風の盆と五箇山」に「サロンカーなにわ」で行くものがあった。「17800円」で、大阪を朝の8時50分に発車。金沢からはバスで巡り、深夜の0時38分に金沢駅を発車。大阪駅に7時46分に戻って来る行程だが、「サロンカーなにわ」は展望車両もあり、振るリクライニングの優雅な座席となった特別貸し切り列車で、欧風客車と呼ばれている。

おわら風の盆は毎年9月1日から3日まで町中が熱気に包まれる越中八尾の伝統行事だが、楽器、唄、踊りが三位一体となって鼓動する幻想的な世界に人気が高く、この企画では9月3日発となっており、7月1日からの午前11時から発売と紹介されていた。

この「おわら風の盆」に関する企画は他にも4コースあり、「アルペンルート。五箇山」「観光列車 花嫁のれん」「黒部峡谷と宇奈月温泉」「富山フリープラン」とあるが、こちらは宿泊行程となっているが、「おわら風の盆」の現地には「お休み処」という休憩所も設けられている。

思い出した言葉  NO 3580

今日の朝刊で目に留まったのが一面の下部にあるコラムで、5年前に起きた福島原発事故に関する調査委員会の発表で、メルトダウン(炉心融解)の言葉を使用するなと東電のトップから指示されていた問題で、神道での忌み言葉の仏教に関する例に触れていたことが興味深かった。

仏(中子)、僧侶(髪長)、経文(染紙)、死(治る)、病気(休み)、寺(瓦葺き)なんて紹介されていたが、これを読んで思い出したのがもう40年近く前に書いた「お葬式と春夏秋冬」という愚書で、この中で同じようなテーマで書いていたことだった。

手元にないので確認出来ないが、記憶によると「死」に関する「休み」は「夜須美」と書いたような気がする。

我々葬儀の司会者でも気を遣わなければならない忌み言葉の存在が多く、日頃の口癖にも神経を遣って出来るだけ用いない努力姿勢も重要である。

「また」「繰り返し」「引き続き」「重ねて」「重ね重ね」なんて言葉は初歩的で基本的なものだし、結婚披露宴の司会者の「また」「切れる」「別れる」「離れる」「繰り返し」「戻る」などと同じであろう。

宗教的な教義で用いてはならない言葉も常識として学んでおかなくてはならない。「黙祷」の「祷」文字の中にある「ネ」は「祭」の中の「示」と同じで神道から形成された文字だと理解しておくことで、仏教用語としては相応しくないと指摘されることもあるので気を付けたい。

「ご冥福を祈って黙とうを捧げたく存じます」なんてコメントを浄土真宗系の通夜や葬儀で発したら、それこそ導師が振り向かれて後で控室に呼ばれて説教をされる問題に発展する。

これは「ご遺徳を『お念仏』にてお偲び申し上げた九存じます」となるからだが、浄土真宗系には独特の教義があることも興味深いところである。

随分昔のことだが、ご本山で開催される僧侶研修会の講師を依頼されたことがあった。私の担当は午後だったが、午前中の講師を担当される方が浄土真宗では著名な人物だったので、午前中の講義を受講させていただくことにして早めに行ったのである。

この講義は今でも印象に残っている。「弔辞の中で『鬼籍』という言葉を耳にするが、人を鬼の戸籍に入れてしまってどうするのだ」「草葉の陰という言葉があるが、それはコオロギやバッタの棲む世界だ」「ご冥福を祈るとは真っ暗な闇の世界で幸福とはどういうことだ」「黄泉の国という言葉も耳にするが、それは古事記にあうようにこれ以上汚い所はないという世界で、そんな所へ故人を行かせようというのはおかしい」「どうぞ安らかにお眠り下さいとはもう出て来ることなく眠っておれという冷たさを感じる言葉だ」なんてことを拝聴しながら、もの凄く新鮮に受け入れられたことを憶えている。

この講義をされたお方は広島県の藤田先生だったと記憶している。まだご健在であることを願いながら教えていただいたひとときに心から手を合わすものである。

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