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「有り難う」の背景に  NO 3254

 高級葬儀のHP「独り言」に超一流ホテルの話題について触れたが、読んでくれた知人から「面白い」というメールが届いていた。

 これまでに多くのホテルから招聘されスタッフ向けの講演や指導なども行ったが、そこで逆に学ばせていただいたことも多く、それらの体験の集大成が私の人生の宝物にもなっている。

 サービスというものは提供する側、提供される側によって全く異なる立場になるし、その人の個性や感性も複雑に絡むので簡単ではなく、それこそ中立的で冷静な立場から客観的に捉えることも大切となってくるものだ。

 一歩通行で自己満足的なレベルでは満足に至らず、マニュアルで対応するような世界に高度なサービス提供は不可能で、スタッフそれぞれが有しているハートが重要ということにもなるが、そこに気品がなければ完成度が低いという事実を知りたいものである。

 葬儀の司会にも「品」が必要で、指導した人達に「気品」から「貴品」が感じなければなんて教えたが、果たして通じたのだろうかと思いながら、その成長を期待する日々である。

「品」とは絶対に作ろうとした努力に生まれるレベルではなく、悲しみに対する「優しさ」とは自然の感情にこそ生まれると考えて欲しい。

 与えられたシナリオを読む司会者から自分でシナリオを描く司会者になりなさいと教えた人も多いが、その意味を学び取った人達は見事に開花して優しい司会言葉になっている事実もあるので、この「独り言」をご笑覧くださる司会者の皆さんは是非挑戦して欲しいと願っている。

 紙に書き込まれた情報からナレーションを創作するのと、ご遺族から取材して創作するのでは全く異なる内容になるもの。晩節を過ごされた病室でのご様子や、最後に残されたお言葉を拝聴するだけでも知り得なかった情報が入手出来る。また、取材中にご遺族の表情を察し、触れるべきか触れないべきかを判断出来れば素晴らしいが、故人やご遺族がご自慢につながることを話し難いということも理解しておきたいものである。

 弊社のスタッフ達に教えたことがある。お客様の「有り難う」には100段階ぐらいの意味の異なりがあることを知りなさいということ。中には「義理的」な意味合いが含まれていることも考えなければならない。どのレベルの「有り難う」だったのかを判断出来るのもプロに求められる条件である。

体験談から  NO 3253

 このブログ、高級葬儀HP「独り言」、「幸せ列車」のコラムとしばらくは何とか三つのページを維持していこうと考えて行動中だが、不自由になりつつある目の調子を考えると大変である。

 それぞれ別のテーマで打ち込むわけだが、その日の出来事、過去の思い出から愚痴っぽいことまでネタには困らないので何とかなるだろうと自負している。

今日の「幸せ列車」のページでは10年ほど前に手術を受けた病気のことを書いたが、それをきっかけに喫煙することになった女医さんとのやりとりも紹介、しかし、その手術がそれから数年後に発症した大病の引き金になったのだから予想外だったこと。でもこのように奇跡的に「この世」に戻っているのだから「生かされている」という思いは誰よりも強い。

「幸せ列車」で触れた内容の中に、CTスキャンで大変な目に遭ったことは「別項」でと書いたので、このブログのページで紹介をしておこう。

 自身の腹部に存在することを知った異変、その確実な情報を得るために医院の先生からCTを進められて中堅の病院に行ったのだが、そこで想像もしなかった出来事に遭遇することになってしまった。

「では、こちらの上で横になってください」とCT検査機の寝かされて造影剤を血管内に入れ、腹部のカラー撮影をする予定ではじまったのだが、注射針がヶ腕の血管に入れられ、「ちょっと痛いでしょうが、すぐに終わりますから我慢してください。始まってしばらくするとお腹の部分が温かく感じますから」

 そう言って担当の看護師さんが技師のいた部屋の方へ行き、スピーカーから「では始めます」の声が流れて検査が始まった。

 どうしてこんなに腕が痛いの? 一向に腹部が温まって来ないけど? そんな疑問を抱きながらじっとして耐えていたが、半端じゃない激痛。おかしいのでは?と思った頃に看護師さんが血相を変えて飛び込んで来られ、平身低頭の姿勢で「申し訳ありません。失敗いたしました」と謝罪の言葉に現実を知った。

台車の上で起き上がって左腕を確認したら、腕時計が外せないほど食い込んでしまっている。そして何より驚いたのは腕そのものが1.5倍ぐらいに太くなってしまっているからだった。

「申し訳ありません」と言って技師の方も入室された。そこから連れられて行った場所は医師のいる診察室で、ここでも「大変なミスが起きてしまったようで申し訳ございません」と医師に言われて黄色っぽくなった腕を触られ診察を受けた。

 扉の所に立っている看護師さんの表情が固まってしまっている。診察室の中は異常なほど重い雰囲気。こんな環境が大嫌いなところから、次のように言葉を発した。

「人はミスを犯すものです。これは事故だと思って皆さんを責める気持ちはありません。私がお願いしたいことは一つだけ、どうしたら早く元に戻ろかと言うことです」

 そう言うと看護師さんの表情が「信じられない」という驚きに変わった。同時に少し安堵感も生まれたようで、一気に診察室内の空気が一変。すぐに医師の命によって塗り薬が届き、女医さんと看護師さんの二人で腕に塗った上から包帯でぐるぐる巻きにされた。

 三角巾を貰って首から腕を吊る姿になったが、待合室でフィルムを待っていると、事務長さんという人物がやって来られ、次のように言われた。

「様々な医療ミスが発生しますが、これは典型的に病院側の完全なミスです。にも拘らず、一切叱責もされなかったそうですが、あなた様は宗教者でいらっしゃいますか?」

 それを聞いて思わず苦笑してしまったが、そこで事務長さんに返した言葉は私の友人が音響機材のハプニングで「ベンチャーズ」のメンバーに謝罪した際の出来事。「君は謝罪する必要はないよ。あれは機材が謝る問題だ」という出来事を話し、世の中では「借」よりも「貸し」の人生の方が楽しいというビッグコミックの「浮浪雲」の主人公みたいな言葉を掛けると、事務長さんは涙を流された。

 カラー撮影だった筈のフィルムだが、白黒のものを持参して医院に行ったら先生と奥さんが驚かれ、クレームモンスターの大変な時代に、あなたみたいな人が被害者で病院も
ホッとしたことでしょうと言われた。

こんな手口も  NO 3252

 高級葬儀の「独り言」のページに昔のマルチ商法のことを書いた。知人達が何かのきっかけで洗脳されてしまった出来事に触れたが、いつの時代にもややこしい仕掛けが存在しているみたいで、最近の振り込め詐欺のような劇場型犯罪が蔓延っているようなので気を付けたい。

「孫から電話が。『助けて』と言われてパニックになって」というニュースを観て「信じられない」と思った人が、後日に被害に遭ったというそれこそ信じられない事件もあったそうで、当事者になると想像もしなかった劇場にキャスティングされてしまうことあるようだ。

 過去に「幸せ列車」のコラムに書いた劇場型犯罪のことをこのブログでも紹介をしておこう。被害に遭ったのは同級生だった人物の友人だが、それは見事な手口であった。

 10席ぐらいしかないカウンター席の居酒屋での出来事。それぞれが上着を脱いで後方の壁にあったハンガーに掛けていたのだが、満席の状態の店に3人の客が奥の方まで入って来て「空いてないわ。満席だ」と出て行った。

 満席なのは表側から確認出来るのに不思議な話であるが、それがドラマの幕開け、序章となっていた。

 しばらくすると店の電話が鳴り、店主が対応している。何か表情が只ならぬ様子。やがてカウンターに座っていた同級生の友人の名前が突然呼ばれ、店主が「警察の人からです」と伝えた。

 驚いたその人物は、警察と称する相手からもっと驚く事実を聞かされることになった。さっき入って来た3人組がスリの常習犯で、別の店で犯行に及んだところを現行犯逮捕したそうで、所持品検査をしたところ彼の財布が見つかったそうで、何処の店と迫ったらこの居酒屋の名前が出て来たという経緯だった。

 名前が分かったのはもしも落とした場合のことを考えて財布の中に名刺を入れていたからだが、共に入っていた銀行のカードについて警察の人物が予想もしなかったことを言い出した。

「この銀行のカードですが、すでに被害に遭っているかもしれません。その確認はプライベートに関係しますので我々警察では出来ません。銀行の方に連絡をしますので電話があったら直接話してご確認ください。尚、被害届の手続きや財布をお返ししなければなりませんし、逮捕した人物の確認もしていただきたいのでその店におってください。あまり時間を取らせませんから」

 そんなやりとりを聞いて、その店にいた人達は「よかったなあ」と安堵することになったのだが、そこで電話が鳴り店主が出ると「**さん、**銀行だそうです」と言われて電話を代わった。

「**様ですか?警察の方から連絡がありました。被害に及んでいなかったら幸いなのですが、口座を調べますので暗証番号をお願いします」

 もうこれでご賢察されただろうが、警察も銀行もみんな犯罪グループのキャスティングされた仕掛けであり、何の疑いもなく暗証番号を教えてしまったのだから最悪のシナリオ。口座にあった残高はすべて引き出されるという被害に遭った。

 待てど暮らせど警察がやって来ない。そこで<まさか!>ということで気が付いた時は全てが終わった後。みんなその手口に唖然としたそうである。

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