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病室から  NO 3355

 昨日、朝から体調に異変を感じていた。座っていても歩いていても鈍痛を感じるし、心配症な性格からお通夜に参列する前に医院へ行った。

 地域の小学校で盆踊りが行われており、地域の役員さん達のスケジュールから午後8時からのお通夜だったが、地域の重職を歴任されて来られた方のご逝去だけに、ご多数の参列者が予測されていた。

 何度も医院の待合室でもお会いしたことがあるし、道で会うと互いの身体のことを語り合っていただけに寂しい思い。

 過去にPTAの会長を4年間続けていたことがあったが、その時の前半の2年間の副会長だった方が故人の奥様。聡明で品格のある素晴らしいお人柄が、当時の校長や教頭が賞賛されていたことを憶えている。

 故人がある方の葬儀に参列されたことがあった。その時に「お別れの言葉」を私が捧げたのだが、お帰りになる際に「私の時にもやってよ」と言われたので、私の方が先に逝くのですから無理ですよとお返し申し上げた。

 そんなところからどうしても参列しなければならなかったので、お通夜に間に合うようにと医院に行ったら、レントゲンや腹部のエコーなどで検査を受け、「念のために大きな病院で血液検査とCTスキャンを」ということになり、紹介状の出来上がるのを待って行くことにした。

 こんな時に限ってタクシーがやって来ない。お通夜の式場に行く送迎バスの誘導でスタッフが立っており、タクシーを停めますと言ってくれた時、今日のお葬式の担当責任者が初七日後のご自宅セッティングを終えて丁度通り掛かったので送って貰うことにした。

2回入院したことのある大病院。今回は夜間ということから正面玄関ではなく裏口から入館して救急外来に行った。次々に救急車が到着する場所で落ち着かないが、やがて名前を呼ばれて診察室に入った。

 症状から想像される病気の究明に向かって様々な検査が始まった。レントゲン、心電図、血圧測定も行われ、かなり血圧が高くなっていることが判明したが、それは所謂「白衣症候現象」もあるのであまり気にしていなかった。

すぐに採血をされ、同時に点滴が始まり、CTスキャンを受けに検査室へ行った。過去に会社の近くの病院で受けた際に造影剤が全て漏れ、大変な目に遭ったことがあるが、今回の病院は上手く進んだようで、「身体が熱く感じます」と言われたことを実際に体感した。

 待合室で待っていると、触診された女性の先生が来られ、病名が判明しました「**です。このまま入院しなければなりません」ということで、今、この文章は病室で打ち込んでいる。

 この病気で救急車で運ばれた友人を見舞ったことがあるが、激痛に苦しみ言葉も発せない状態だった。それから比べると随分と楽だが、まあ身体のメンテナンスと考えているが、絶食で点滴生活というのが大変で、こうなればトトロ体型を元に戻して退院したいと考えている。

 結びになるが、たとえ御冗談だったとしても、「お別れの言葉」を口約束していた出来事もあり、この「コラム」も末文に一部の思いをしたためさせていただく。

「夏の風物詩となった恒例の盆踊り、いつも団扇を片手にされていたお姿が思い浮かびます。あなた様は、ある理由のためにこの世に生を享けられ、ある理由のためにこの世を出立される。無垢でかけることのない美しい人として生まれ、時を過ごされ、与えられた時が尽きたのかもしれませんが、愛し、愛され、働き生きて来られたあなた様の人生、ここに送られる皆様は、あなた様がされて来られた全てのこと、触れた全ての命のもとに、その一部を残してゆかれることを心に刻んでいます。あなた様は、ご自身のご逝去で私達が生かされていることを教えてくださいました。人は誰でも悲しみや苦しみを乗り越えて生きなければなりませんが、生かされていることを学び、生かされることが終わるまで、そのことに感謝をすることになれば今日のご葬送の意義があるように思えてなりません。どうぞ安らかに、そして現世(うつしよ)の皆様の行く末をお見守りください」・・・合掌

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