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この世に遺ること  NO 3297

 本社で行われたイベントだが、ご来場くださった方がいっぱいでアンケート用紙が不足したそうで、それこそ「不測」の事態として企画の想定に不備があったと反省しなければならないだろう。

 30周年を迎えた東京ディズニーランドには想定外はないという逸話があり、園内に航空機が墜落した際のことまでマニュアルがあるとも噂されている。一昨年前の東北大震災の際のスタッフの行動が賛辞されたが、それは決してマニュアルから生じたのものではなく、お客様を大切に守ろうと考えた結果だと思っている。

 随分昔のことだが、ある大規模な社葬を担当させていただいた3日後、参列されておられた名古屋の方からお手紙を頂戴したことがある。内容は弊社のことを褒めてくださるものだったが、その中に「TDⅬサービスを感じました」と書かれてあり、それは弊社の誇りとなっている歴史があるが、いつまでも大切にしたい理念となろう。

 我々葬儀社が新聞の一面に掲載されるには何か大事件を起こさなければ無理だろうが、弊社は新しい時代の葬儀を提案発表したことが話題を呼び、一面にカラー記事として採り上げられたことも誇りだし、こんな殺伐とした社会にこんな温かい話がと、私の行った行動が社会面のトップ記事として大きく掲載されたこともあった。

 それらは目立とうとして考えたものではなく、悲しまれる方々のことを真剣に考えたらそうなっただけのこと。利益追求でなかったことから注目されたようだが、21世紀は「社会賛同」「と「社会歓迎」されるものでなかったら生き残れないのは確か。弊社発案の新しいサービスも我が業界に広まっている。来る人拒まずの姿勢で多くの司会者や同業者に公開して来たが、真似をするならプロセスまでを学び、偽物ではなく本物を提供して欲しいと願っている。

 BSの番組で「陽はまた昇る」という映画を放映していた。主演は「西田敏行さん」で物語の内容はビデオの「ベーター」と「ⅤHS」に於けるビクターの実話だが、お客様のことを真剣に考える「夢」が見事に商品化された過程がシナリオとなっていた。過日にご逝去された「夏八木勲さん」も出演されていたが、味のある俳優さん達がこの世を去られるのは寂しいこと。「三國連太郎さん」の偲ぶ会が7月に行われるそうだが、ご出演された作品がご逝去の瞬間から「遺作」と呼ばれることも現実。

 作曲家なら「曲」が残って歌い継がれたりするし、上述のように俳優さんなら「遺作」が残り再放送されることもあるが、我々一般人にはそんなものがないのも事実。

 そんなことを考えながら、過去に書いた愚書の存在や、子供、孫への命の伝達が出来た上に、こんな「独り言」を「生かされた証し」としてしたためていることに有り難いことだと手を合わそう。

続く言葉  NO 3296

 25日は弊社の顧問である「キダ・タロー氏」の講演が本社で行われる。私はどうしても行かなくてはならない所用があって遠方に行くが、多くの参加者が来られるようにと手を合わす。

 前にも書いたが「キダ・タロー氏」は「浪速のモーツアルト」という有名な別称があるが、それに続く言葉があるのでびっくりした。

 それは、モーツアルトより先に生まれていたら、モーツアルトが「ウィーンのキダ・タロー」と呼ばれていただろうというもの。

 こんな逸話に思い出すのが「中村草田男」の詠んだ有名な「句」だが、「降る雪や明治は遠くなりにけり」の俳句も、「明治は遠くなりにけり」だけが一人歩きしてしまい、「降る雪や」がなければその意味を理解出来ないのに不思議という現象があるようだ。

 明治生まれの作者が、昭和の時代を迎えて訪れた母校である小学校で、雪が降るのを見て季節の流れを感じ、それを詠んだ俳句と言われているが、五・七・五との俳句の世界は我々凡人には想像もつかない奥深さがあるようで、俳人と称される方々に畏敬を覚える私である。

昨日の号で中学校時代の先生について書いたが、二年生の時の自習授業で「松尾芭蕉」の「奥の細道」を読んでいたら、その時間を担当されていた英語の先生が「英語を勉強するにはしっかりと日本語を勉強しなければならない」と言われた言葉が印象に残っている。

 五七調という言葉のリズムは我々日本人の心の扉を開ける効果があるようで、ナレーションの創作に関して意識したことも多く、それらは演歌の詩の中にも重視されているようだ。

 さて、雪に関する句で忘れられないのが江戸時代の女流俳人として名高い「田捨女(でんすてじょ・でんすてめ)」が詠まれた「雪の朝 二の字二の字の下駄の跡」だが、俳句とは感じた感性を瞬時に詠んだものが理想だそうで、どのように詠んだら人にどう捉えられるかなんて考えた句は歓迎されないと教えられたことがあった。

 中国故事が好きだったところから、愚書「葬儀屋七万歩才のあの世の旅」には閻魔大王と主人公が会話する場面でいっぱい出て来るが、それも懐かしいこの頃である。

 そうそう、日付が変わって今日の「キダ・タロー氏」の講演だが、午後1時半から本社で始まります。是非ご来場くださいますようご案内申し上げます。

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