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言葉のこと  NO 3294

「幸せ列車」のコラムにニュース映像で目にしたオクラホマでの竜巻の惨事について書き、高級葬儀の「独り言」のコラムでは血液検査の結果について触れたが、深夜のNHK「時事公論」での解説者のおかしな日本語についても書いてしまった。

 最近のアナウンサーの言葉の酷さはお寒い限りだが、昔から交流のあったアナウンサーの人達がどれほど言葉を大切にしていたかを知って欲しいものである。

 NHKの名アナウンサーとして知られ、紅白歌合戦の司会を担当された方から指導を受けたことがあるが、その時に仰られた言葉が橋下大阪市長の暴言問題につながるので思い出してしまった。

「言葉を大切にしなさい。プロなら素人から指摘されることを恥と考えなさい。世界は広い。言葉のプロとして覚えておきたいのが日本語の中の曖昧な言葉。それらが英語に訳せないこともあり、時には想像もしなかった誤解を招くこともある」

 そんなことだったが、例を挙げると日本の政治家がよく使っている「前向きに検討する」もそうだろうし、「お宅様ぐらいになれば」と相手を持ち上げる不思議な言葉もそうである。

 橋下市長の「風俗」という言葉が英訳ではとんでもない表現になったように報じられていたが、国際的な感覚が欠如していたでは済まない問題であると伝えたい。何より政治に素人である我々のような立場から指摘されているのだから恥ずかしいのである。

 公人や政治家は言葉に責任を抱いて発言しなければならない。ツイッターで書くようなレベルを公的な場所で発言したら笑われてしまう。20000%ありませんと発言しながら知事に立候補した人物。「島田紳助氏」が引退された際のインタビューで「僕が今日あるのは紳助さんのお蔭です」と軽い発言で嘲笑をされた人が、市長に鞍替えして「壊し屋」の異名でも呼ばれている。

 それだけに言葉に神経を遣わなければならないのに、ましてや政党の共同代表として活動しているのに自分の最も大切にしなければならない党を混乱させてどうするのと伝えたい。

 市民団体が原告として訴訟になっている問題も少なくない。都構想も結構だが、市政の混乱だけは避けて欲しい。

市長と言えば市を動かす「コンダクター」である。いくらお笑いの大阪でも、市長が世界中から笑われることだけはないように行動して欲しいもの。改革に彼のような人物は逸材かもしれないが、芸人さん的行動だけは謹んで欲しい。まだ期待している人達もいるのだからと伝えたい。

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