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その瞬間まで  NO 3332

 朝のニュース映像にびっくり。サンフランシスコ空港で起きたアシアナ航空の事故は衝撃だったが、多くの乗客の脱出が間に合ったみたいで大惨事だけは避けられたようだった。

 何度も利用したことのある「特急北斗」の火災事故のニュースもあった。今年の春にも同じような火災事故が2回発生していた事実があり、このタイプの列車には欠陥があるのではと思ってしまう。

 札幌と函館間318キロを3時間半ぐらいで結ぶ気動車特急だが、最速の「スーパー北斗」なら3時間と少しでも「スーパー北斗」が振り子タイプの独特の揺れがあり、なるべく「北斗」を選択していた事情もあった。

 JR北海道は火災事故が多発している。「特急カムイ」もあったし、2年ほど前には「特急おおぞら」が脱線してトンネル内で全焼する事故が発生、トンネルから脱出した乗客達が真黒な顔をされていたのがお気の毒だった。

「独り言」のコラムでは、過去に北陸トンネル内で発生した「特急日本海」と「急行きたぐに」の火災事故にも触れたが、多くの犠牲者が出た「きたぐに」の事故当日に国内線でハイジャック事件が起き、そこから準備された国際線用の飛行機に乗り換えたところで逮捕されて解決に至ったが、その「DC-8型機」が20日後にモスクワで墜落事故になるという数奇な出来事が話題になっていた。

「幸せ列車」のコラムに「今日あること」と題して「今この世にいることは幸運の連続だから」なんてことを書いた。

「幸せ列車」の管理人さんが何度か触れられていた「スティーブ・ジョブス」氏の言葉に印象に残るものがあったので紹介を。

「もし今日が自分の最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたかっただろうか?」

 歴史に功績を刻まれる著名な方々は、それぞれに考えさせられる言葉を残されているものだが、我々葬儀の仕事に従事する立場にある者が心したいのは「マザー・テレサ」の言葉「誰にも世話をされずに一人で死んでいくことなどあってはならない」だが、身寄りのない生活保護の方の葬儀の担当が増える弊社では、そんな言葉を大切に心しておかなければならないとか考えている。

 死に関する言葉で「山田風太郎」氏の言葉も忘れられないものである。

「死をはじめて想う。それを青春という」

 また、「E・シュナイドマン」の言葉には見事にご遺族の心情が滲み出ている。

「死は終わりを意味するが、残された者には始まりを意味する」

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