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祈ることばかり  NO 3456

 誰もが知る言葉に「付和雷同」があるが、最近の一連の食材虚偽問題はまさにそれに尽きるような気がする。

 表面化したら社会的に糾弾される問題や、法に抵触することを「経営者や上司には逆らえない」と受け容れて行動している人達が多いよう。何度か書いた「餌をくれる人に尻尾を振る」ような人は犬的行動で、自分が餌を与える立場には絶対になれないと断言する。

 問題発覚で謝罪するニュース映像を何度も目にしたが、どれも本当に申し訳ないと思っているのだろうかと疑問を抱いたのも事実。その裏側に垣間見えるのは「保身」や「責任逃れ」の本音。言葉の中にそんな雰囲気を感じてしまうのは私だけではないだろう。

 ホテル、デパート、レストランなどで発覚した問題は200件を超えたと言うのだから驚きだが、まだまだ出て来ることは確実と予想する。

「昔からこうだった」「業界の慣習だった」なんて発言も出ていたが、過去に退職した元社員や仕入先から指摘されたケースも少なくなかったし、内部告発から仕方なしに発表したと言われた会社もあった。

 ホテルやデパートの不祥事に「残念です」と嘆いていたお客さんが多いが、まさかと裏切られた心情の方も少なくない筈。こんな問題が外国でどのように見られているかが心配だ。

 これからホテルで披露宴をされたり宿泊や食事で利用される人もいるだろうが、要らぬ猜疑心を抱かせるようになってしまったことは本当に残念なこと。スタッフの中に「だから言ったじゃないの」という昔の歌のフレーズを思い出しながら立腹している人達がいると信じたいし、論語の中に出て来る「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」の一説を書いておこう。

 間違ってしまったらそこから改めることが重要で、改まらなかったら最悪の過ちという意味となるが、自分達の仕事で「プロ」の誇りを捨てたり、「正座」をせずに「胡坐」を掻くと隙間が生じ、取り返しのつかない結果となるのも常識の世界だろう。

 さて、フィリピンを襲った台風の被害は想像を絶するものだった。上陸時に895ヘクトパスカルという気圧も驚きだが、最大瞬間風速90メートルの事実衝撃を受けた。また過去の伊勢湾台風のような高潮の被害が甚大だったよう。多くの人達が犠牲になり、食料や水などの物資援助が急がれるが、道路が寸断されているみたいなのでヘリコプターの活用が重要だろう。

 台風とは改めて恐ろしいと認識した。強風が大嫌いな性格、南に向かって手を合わせ、少しでも早い救援をと祈っている。

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