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テレビのこと  NO 3314

 目の不自由な人物と太平洋をヨットで横断しようと小名浜港を出港した辛坊治郎氏だが、航海の安全を祈って手を合わす。

 辛坊氏が司会をされたある特別番組にゲストとして出演したことがあった。当日のゲストは「岩崎良美さん」と「高島政宏さん」だったが、そんな方々と楽屋となる控室が並んでいたので緊張することになった。

 打ち合わせで想像もしなかったことが出て来た。スタジオに階段が設置され、そこから登場するような台本となっていたからで、芸能人やタレントではないのですからと変更をお願いしたら、チーフディレクターの方から「岩崎さん、高島さん、そしてあなたが今日の特別ゲストなのですから」と言われて押し切られ、恥ずかしい思いで階段を降りたことを憶えている。

 どんな内容なのかと興味を覚える方もおられると拝察するので触れるが、3人のゲストはクイズの出題者として順に登場し、「岩崎さん」と「高島さん」は「冠婚」について、私は「葬祭」の問題を担当していたものだった。

 特別番組なので回答者もそれぞれが特別な衣装で出演されている。辛坊氏も白の燕尾服だったと記憶しているが、振り返れば多くのテレビ番組に出演していたものである。

 ご一緒した方で印象に残っているのは「E・H・エリックさん」で、「岡田真澄さん」のお兄さんだった。スタジオは京都だったと記憶しているが、誰にも優しいお人柄だったことを憶えている。

 夏の和服でと出演依頼があり、テレビ局の衣装室で他人の着たものを身に着けるのに抵抗感を抱き、急遽誂えて貰ったこともあったが、衣装室に持ち込んで着付けを担当くださった方が、「これは、特別な生地ですね」と驚かれたこともあった。

 すぐに間に合うことではなかったが、妻が1年の半分ぐらい和服を着ているところからそんな関係者に知り合いがあり、特別に手配して貰った裏話もあったが、その和服で3回ぐらい出演することがあったので役立つことになっていた。

 テレビ出演で嫌だったのはメイクで、担当の女性が塗りたくって?くれるのだが、ライトが反射しないようにとの目的があるようで、まるで死人のような化粧を施されるので参ってしまい、番組が終わってから鏡を見ながら化粧を落とす時の情けない想いが忘れられない。