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思い出から  NO 3407

「3396号」で生野本通商店街にある2軒の「力餅食堂」について書いたが、その後に2軒それぞれの「中華そば」を食べ比べてみたら、微妙に味が異なっており、源ヶ橋の方はどちらかと言えばラーメン的で、八坂神社近くの神輿通りの方は「蕎麦」や「うどん」の出汁に近く、如何にも「中華そば」という感じがした。

病的な偏食から、具に「チャーシュー」と「メンマ」があるが、もちろん食べずに麺だけを食すが、店の方には申し訳ない思いを抱いてしまう。

 源ヶ橋の方の店内には「コーラ」「サイダー」「バヤリース」が130円と掲げられ、一昔前から時間が止まっているような世界だし、丼物や麺類の価格が信じられないほど安価なので驚かされる。

 神輿通りの店に入った際、過去に弊社の本館でご主人の葬儀を担当させていただいた奥様がおられ、「その節は」とお言葉を頂戴したが、葬儀という仕事に従事する立場では記憶が大切との思いを昔から持ち続けている。

 月に数十軒の司会を担当しても、お客様の方は間違いなく記憶されている筈と思われているのは当然のこと。ご弔問やご会葬に来られていた方々が司会者やスタッフの顔を憶えられているケースもあり、擦れ違いの際に見詰められることが多々あるので大変である。

昔、視聴率の高いテレビ番組の生放送に出演。次の日の葬儀の司会を担当したら、「ひょっとして、昨日テレビに出ていた人?」と質問をされた方が数十人もおられたのでテレビとは想像以上の怖さがあると理解した。

 別の番組に出演していたら、番組が終わると同時に多くの電話が会社に入り、「他府県でも対応してくれるのか?」という問い合わせだったのもびっくりした出来事だった。

 淡路島、姫路、広島、名古屋、金沢、横浜、東京などがあったと記憶しているが、スタッフは「日を改めて行われる『本葬儀』や『偲ぶ会』『お別れの会』なら担当可能です」と対応したのだが、実際にご依頼があったこともあるのでこれも「ご仏縁」そのものだと思っている。

 大規模な社葬のプロデュースで北海道から九州まで担当させていただいた歴史があるが、それによって結ばれることになった「ご仏縁」も人生の宝物となっている。